脱貧困ブログ

ひきこもり、ニート、うつ病、障害者、ネットカフェ難民、ホームレス、パワハラ、貧困状態の人を助ける情報を発信して行きます

可愛すぎる精神保健福祉士、杏奈さんに貧困問題を聴いてみたぁ!

貧困問題は、ウツやその他の精神的な障害と深い関わりを持っています。

たとえば、20代後半・男性の会社員がパワハラにあい、ウツになってしまったとしましょう。

実家の家族が金銭的に余裕があれば、養って貰う事が出来ます。

でも、もし貧乏だったら?実家が貧乏で子供を養う余裕がなかったらどうでしょうか?

たちまち、ネットカフェ難民やホームレスになってしまう可能性が出て来てしまいます。

つまり、貧困問題とウツや精神的な障害は、つねに隣り合わせである、と言えるわけです。

だからこそ、僕らは貧困状態にならないために、2つの事を考えなければいけません

一つは、どうやってウツや精神的な障がいを持たないように生活していくか?

二つ目は、ウツや精神的な障がいを持ってしまったら、どうすればいいいのか?

 

この二つです。

どちらも大事な問いですが、今日は見過ごされがちな二つ目のウツや精神的な障がいを持ってしまったらどうするか?について考えて行きたいと思います

 

僕らの社会には、精神保健福祉士ソーシャルワーカー)がいる!

ウツや精神的な障害を持ってしまったら、まず思いつくのは治療ですよね

パッと思いつくのは、カウンセラーや精神科に行って、薬を使い、ウツや精神障害を軽くしていく事でしょう。

さらに、金銭的な理由から、生活保護を受ける事も多くなります。

ただ、その次のステップがいまいち不透明なような気がするんですよ。

考えてみてください。

当事者の方が、「ちょっと良くなって来たから、少しずつ仕事復帰して行きたいなぁ~」と思った時、誰に相談すればいいのでしょうか?

いろいろと考えられる手段はありますが、そんな時のために、今回、取材させて頂いた杏奈さんのような精神保健福祉士ソーシャルワーカーがいるんです。

以下、インタビュー記事↧

 

若手、精神保健福祉士は、今、何を見ているのか?!

仕事の説明をしている杏奈さん↓可愛い(笑)

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生活保護について)

 

ケンタロウ  今日は取材を受けて頂き、ありがとうございます

 

杏奈さん  いえ、いえ、私達の仕事は、あまり人に知られてないので、取材は嬉しいです

 

ケンタロウ  ありがとうございます。では、さっそくですが、精神保健福祉士(ソーシャルワーカー)のお仕事や職場について教えて頂けますか?

 

杏奈さん  はい、まず、精神保健福祉士は、ソーシャルワーカーとかケースワーカーと呼ばれています。 よく質問されるのは、社会福祉士との違いですね。

社会福祉士は、福祉全分野を担う事が主な仕事ですが、私達、精神保健福祉士は、精神的な障害を抱える人たちの生活支援をすることが、主な仕事です

でも、日本では、大きく分けられる事はなく、みんな協力しながら仕事しています。

 

ケンタロウ   なるほど、今回、僕が杏奈さんにお話しを聴いてみたいと思った事は、生活保護受給者の方の社会復帰についてなんです。 おそらく、杏奈さんの職場には、生活保護受給者の方もいますよね?

 

杏奈さん  いますね

 

ケンタロウ  今、非正規雇用が2000万人と言われていて、今後、ますます生活保護受給者が増えるん じゃないか?と心配されています。

ズバリ、生活保護受給者の方が仕事に復帰するためには、何が必要ですか?

現場で実感している事を聴かせてください

 

杏奈さん う~ん、時間ですね(笑)

 

ケンタロウ やっぱり時間かぁ~

 

杏奈さん はい、(精神障がいを持つ)生活保護受給者の方に急いで就労支援を薦める事は、いい方法だとは思えません。

皆さん、精神的に疲れていたりするので、ゆっくりゆっくりにつき合っていく事が私の仕事だと思っているんです。

 

ケンタロウ ですよね、無理に就労支援を薦めても、また戻って来てしまうかもしれませんもんね

 

杏奈さん そうなんですよ、私は一般就労はゴールじゃない、スタートだと思っているんです

スタートするまで時間がかかるし、スタートしてからも時間がかかる。

その事を理解する事が重要なんじゃないか?と思っています

 

ケンタロウ 確かにそうですね、僕も同感なんですけど、世論は逆に生活保護受給者に対するバッシングが大きくなっている気がするんですよ

やっぱり税金を使っているので・・・

生活保護受給者バッシングとかについてはどう考えていますか?

 

杏奈さん う~ん、それは、たとえば、生活保護受給者はパチンコに行くな!みたいなバッシングですよね

 

ケンタロウ はい

 

杏奈さん 私は、好きで生活保護受給者になった人はいない、と思っているんですよ。

みんな、精神的に疲れてしまったり、何か理由があるわけですよね

それに、もちろん褒められる事ではないですが、生活保護費をパチンコに使ってしまったという経験も大事な事だったりするんです

それによって、気がつく事もあるんですよ

 

ケンタロウ でも、使い過ぎて、仕事探しが出来なくなっちゃうのは問題だ、という意見もありますよね

 

杏奈さん そうですね、それは問題ですが、そうでなければ問題ないというのが私の考えです

あと、やっぱり、テレビやマスコミの報道の仕方にも問題があると思うんですよ

たとえば、よく障がい者の方の学校を作る時に、街に住む人の反対運動が起きますよね?

 

ケンタロウ はい、はい、よく聞きますね。

 

杏奈さん あれって、何で反対運動が起きるか?って言うと、障がい者が暴れるんじゃないか?とか、危害を加えて来るんじゃないか?とかの不安が出て来るからだと思うんですよ

 

ケンタロウ そうでしょうね

 

杏奈さん でも、じゃあ、障がい者が危害を加えるイメージって誰が作っているか?って言うと、テレビ、マスコミだと思うんです

生活保護の不正受給バッシングも似たようなところがあると思っているんですよ

私は、実際に職場で当事者の方と接する機会がありますけど、びっくりするほど普通です

 

ケンタロウ そうかぁ、それは現場にいないと解らない貴重な意見ですね

 

(当事者とどんなふうに関わって行くか?)

 

アイドルっぽいポーズを取る杏奈さん↓、やっぱり可愛い(笑)

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ケンタロウ これは個人的な相談みたいになっちゃうんですけど(笑)、最近、貧困問題解決に取り組んでいるNPOのボランティアに行く事があるんです。

でも、正直、力不足を実感してるんですよ(笑)、周囲の人はベテランボランティアばかりなので

杏奈さんは自分の力不足を実感したりする事はありますか?

すいません、変な質問で(笑)

 

杏奈さん  いえ、いえ、私も自分の力不足を実感する事ばかりですよ

最初の頃、現場実習に行くんですけど、私、現場で何もわからなかったんです。

でも、逆に職場にいる当事者(ウツや精神障がい者)の方が私に教えてくれたんですよ 、あれは、本当に嬉しかったんですよね

あと、実習の最終日に、当事者の方に手紙を貰ったんですけど、そこには、私の長所がたくさん書かれていたんですよ

 

ケンタロウ  あぁ~、それは嬉しいですね

 

杏奈さん  もぉ~、本当に嬉しかった、その時に、私、気がついた事があるんです。それは、支援しようと思っているうちは、支援できないって事なんですよ

 

ケンタロウ それは名言です

 

杏奈さん  ありがとうございます(笑)、やっぱり長年、私の職場に通っている当事者の方は、私より職場の事を知っているんですよね

だったら、解らない事はどんどん聴いて行く、その事で信頼関係が生まれる事だってあるんです!

わからない事は力なんですよ

 

ケンタロウ  なるほど、なんだか元気が出ました!長い間、ありがとうございました

 

杏奈さん いえ、いえ、こちらこそ(笑)

 

(取材を終えて)

いかがでしたでしょうか? 可愛い容姿から想像できない男気あふれる意見だったと僕は思います。

やっぱり、実際に現場で体験している人の意見は、説得力があるな、と実感しました。

取材時間は、なんと八時間にも及び(笑)、途中からインタビューと言うよりも対談になってしまいました(笑)

杏奈さん、長時間、ありがとうございました!

当ブログは、今後もインタビューに挑戦して行きたいと思います。