バカにされたと思ったら、自分の劣等感をみつめてみよう!
by:Headmaster
我々のような貧困予備軍や貧乏人は、時々、しなくていい喧嘩、持たなくていい怒りを感じてしまう事があります。
たとえば、僕の友人がこんな経験をしました。
仮にB君としましょう。B君は20代後半で請負のバイトをしているんです。
ある時、B君は休憩中に女子社員二人組が自分を見て、クスクス笑っているのを目撃します。
B君は歩いていて、通りすぎた人が振り返るほどのデブなんです。
また、お世辞にも容姿がいいとは言えません。さらに、自分の体格や容姿の事でよく周囲の人にバカにされたり、弄られたりして、B君の劣等感、コンプレックスはつねに刺激されている状態です。
そんな状態の時、女子社員二人組にクスクス笑われてしまったものだから、B君は悔しくて悔しくて、我慢の限界を感じます。
ついに、B君は怒りに任せて、女子社員にズカズカ歩み寄って行き、怒鳴り声をあげました。
「人を見て、笑うんじゃねぇよ!バカにするなぁ!失礼じゃないかぁ!」
女子社員二人組の返答はこうです。
「はぁ?あなたを見て、笑ったんじゃありません・・・」
B君は、ポカンとするしかありませんでした。
そうなんです、女子社員二人組は、単に昨日の飲み会の話しで、盛り上がっていただけだったんです。
たまたまB君の方を向いて、喋っていただけだったんですよ。
皆さんは、このエピソードを知って、どんなふうに感じたでしょうか?
「B君、騙されるな!、女子社員たちは本当におまえを見て、笑ってたんだよ!B君がキレたから、とっさに嘘ついたに決まってるだろ?」
「B君って、バカだね、そんな事でキレたりして・・・」
「女子社員、まぎらわしいぞぉ!勘違いされないように、配慮しろ!」
様々な感想があると思います。僕は、意見、感想として、どの意見もそれなりに正論だろうと思っています。
B君が間違いだとすれば、バカな事をしちゃったと思うし、女子社員は配慮しても良かったような気もするし、もしかしたら女子社員二人組は本当にB君を見て笑ったのかもしれない。
でもね、どの意見、感想もそれなりに的を得ているような気がするけれど、大事なのはそこじゃない。
大事なのは、B君に、そこまで怒りを感じさせた彼自身の劣等感、コンプレックスなんです。
よくよく考えてみてください。
周囲の自分に対する評価というのは、どんなに努力しても変える事は出来ません。
いや、正確に言えば、変えられる時もあれば、変えられない時もあります。
「当たり前だろ!」と、ツッコミたくなる人もいるかもしれませんが、意外に忘れがちです。
他者を完全にコントロールする事は出来ないんですよ
当ブログで何度も訴えて来ましたが、「変えられるのは、自分だけ」なんです。
今日は、怒り、憎しみといった感情を生んでしまう劣等感、コンプレックスについて皆さんと考えてみたいと思います。
人が自分をどう思うかは『相手の問題』
僕はB君から冒頭で紹介したエピソードを聴いた時、次のように答えました。
「べつに、本当は笑われていても、B君の勘違いだったとしても、どっちでもいいじゃん!人が自分をどう思うかは相手の問題なんだよ!」
B君は、あんまり納得していないようでした(笑)。
しかし、カッとなって怒りを感じた時、一度、冷静になって、「これは自分の問題か?相手の問題か?」と、問いかけてみる事は重要です。
たとえば、僕はブログが趣味で、週2ペースで更新しています。
長く続けていると、時々、訳のわからない批判や悪口をコメント、言及で送って来る人がいるんです。
正直、「えっ?そんな事で怒るの?」とか「あの記事でどうしてそんなふうに感じる事が出来るの?」と、不思議に思う時もあります。
でも、それは怒ったり、喧嘩しても仕方がないこと、無駄なことなんですよ。
なぜなら、批判してきた人、悪口を言って来た人にとって、その意見が正論だからです。
ただ、あくまで、あなたにとっての正論である、という事を忘れているんですよ
だから、僕は批判や悪口にどうしても答えなければいけなくなったら、こんなふうに答えるようにしています。
「あなたはそんなふうに感じたのかもしれませんが、僕はそんなふうに感じませんでした」
シンプルにこれしかないでしょ?
もちろん、文章を書いているのだから、なるべく誤解のないように伝える事は大事です。
しかし、どんなに努力して文章を書いても、誤解されたり、自分が意図したように伝わらない場合があります。
まさに、他者を完全にコントロールする事は出来ないし、「相手の問題」なんです。
視野を広げる!
B君の話しに戻しましょう。
僕は思うんです。B君は、自分の劣等感、コンプレックスに振り回されている限り、永遠に激怒し続ける、と。
解決策は、簡単じゃありません。
僕も自分の劣等感、コンプレックスに振り回されて来ました。実は、僕、天然パーマなんですよ(笑)。
だから、昔、電車の中でゲラゲラ笑っている女子高生を見かけると、自分のクリクリした髪型を見て笑っているんじゃないか?と思っていたんです
僕の暗い過去です(笑)、なので、B君の気持ちは痛いほど、よく解る!
もちろん、今でも、劣等感、コンプレックスはあります。
でも、昔ほど、劣等感、コンプレックスに振り回されなくなったのは、今は昔に比べて視野が広がったからです。
もっと解りやすく言うと、自分が気にしている欠点や恥ずかしいと思う汚点を周囲の人は、まったく気にしていない事に気がついたんですよ
いや、中には、バカにしたりする人もいるかもしれません。でも、バカにする人と同じぐらい、「べつに気にしないよ」と、言ってくれる人もいるものなんです。
まずは、視野を広げて、自分が気にしている欠点、汚点を受け入れてくれる人としっかりコミュニケーションしましょう。
そうすれば、自分の劣等感、コンプレックスに影響されて、「相手の問題」を「自分の問題」として勘違いする事も無くなるでしょう。
ポイントは、視野を広げること。視野を広げようとしないと、自分の劣等感、コンプレックスしか見えなくなってしまうものです。
僕はB君にとっての欠点、汚点を気にしない人になろうと思っています。
あなたもなりませんか?(笑)
共に、自分の劣等感に振り回されない人になろうではないか?!