『頑張っても報われないのになぜ努力するの?』さぁ、どう答える?
by:Evil Erin
頑張っても報われないのになぜ努力するんですか?
もし、あなたが誰かにこの質問をされたら、どんなふうに答えますか?
この質問はフリーランス、非正規雇用の人達にとって、避けて通れないんです
たとえば、僕の経験からご説明しましょう
僕は、7年間、チラシ配布(請負)のバイトをしています。
冬の寒い日も今年のような夏の猛暑でも、外でチラシを配布する仕事なんです。
けっこうキツイ仕事なんですが、それは自分自身が納得しているので、別にいいんです。文句なし。
でも、時々、イラッと来る時があるんですよ。それは、7年間、時給が変わらないという事です(笑)
仕事のスタイルとしては、リーダーと個人制に分かれています。
リーダーとして学生のバイトさんを指導する役割だと時給1300円、個人制で一人でやると時給1100円なんですよ。そして、交通費も出ます。
まぁ、真夏とか真冬とかは別として、わりと良いバイトなんじゃないの?と読者の方は思うかもしれません。
でもね、7年ですよ、7年(笑)、それも、仕事の時は、自分の小心者な部分が刺激されて、ひたすらサボらないで黙々と配っているんです。
なので、けっこうクライアントさんには、ウケがいい、高評価を頂いているわけなんですよ。
最初は、「君はしっかりやってくれるから、頼りにしているよ」とか、「チラシ配布は君に任せるよ」とか、お褒めの言葉を頂けることが嬉しかった。
しかし、7年もやっていると、ある一つの願望が湧き上がって来ます。
「評価が高いなら、褒めるなら、そろそろ時給を上げてくれよ!」
どうでしょうか?気持ち分かります?(笑)
評価が低いなら、しょうがないですよ、でも、評価が高いのにも関わらず時給は上がらない。
でも、雇い主は何の遠慮もなく、僕に仕事を始めた時の能力とモチベーションを期待して来ます
そこで、出て来るのが冒頭の質問です。
「頑張っても報われないのになぜ努力するの?」
もう一度、聞きます。皆さんなら、どう答えますか?
サボらない程度に手を抜く
結論から言うと、僕はこんなふうに答えます。
「それは、諦めたほうがいいね、会社が時給を上げる事はないから・・・サボらない程度に手を抜いちゃえばいいよ!」
これが僕が7年間、チラシ配布の仕事をして、辿り着いた答えです。
「むなしいねぇ」と言う人もいれば、「それでいいじゃん!正解だよぉ!」と称賛してくれる人もいるでしょう。
また、「手を抜くとは、けしからん!」と怒る人もいると思います。
この答えのポイントは、「サボらない程度に、手を抜く」という所にあります。
当たり前ですが、サボっているのを雇い主に目撃されれば、入れる勤務地が無くなって行きます。
当然ですね、クライアントさんから「あの人はやる気を感じられないからいらない!」とクレームが来れば、「ご紹介できるお仕事はありません」と、言われてしまうからです。
だから、サボらない程度に手を抜く、これが大事になって来るわけですよ
新人だった頃よりは手を抜いているけど、だからと言って仕事をしてないわけじゃない。
この感覚に辿り着いたわけですね。
で、この感覚が重要なのは、フリーランス、非正規雇用だけではありません。
今や就職した正社員の人達だって、同じだと思うんですよ。
正社員の皆さん、どうっすか?給料上がってます?アベノミックス実感してます?
きっと、ほとんどの人が「上がってない!」と、言うのではないでしょうか。
「上がってる!」と実感するのは、ごく一部でしょう。
そんな事を考えて行くと、「頑張っても報われないのになぜ努力するのか?」という質問は、日本全国の人達が持っているんです。みんな心の片隅で、疑問に思ってる。
さぁ、どうでしょうか?そろそろ答えは出ましたか?
もちろん、正解はありません。
僕とあなたは、違う人間です。だから、答えも違う。僕の答えも一年後には変わっているかもしれません。
大事なのは、「頑張っても報われないのになぜ努力するの?」という質問と向かい合って、折り合いをつけて行く事なんです。
この質問、そのものが重要である、と言っていいでしょう。
脅すわけではありませんが、この質問から逃げたり、気にしないふりをしていると、精神的に病んで来る可能性があります。
しっかりと向い合って行きましょう。
共に、答えを探し続けて行こうではないか?