やりたい事がない奴は社会起業家になれ!
今、やりたい事がない、と訴える人達が多いような気がしています。
それは、若い人達であればあるほど、強く感じているような気がするんです。
なぜ、今、やりたい事がないと嘆(なげ)く若者が多くいるのか?
その理由の一つに、「先が見えている事への絶望感」があるんじゃないか、と僕は考えているんです。
「先が見えている絶望感」とは、この先、経済成長があるとは思えない。でも、何かしら仕事をして行かなければいけないから、しょうがないから就職でもしておくか、という諦めの気分です。
要するに、日々の生活にワクワク感が無い。だから、とにかくお金を稼いで、金を使って遊びまくるしかない。
そんなふうに、みんな思っているんじゃないでしょうか?
お金を稼がないと、楽しい事は出来ない。
その想いが世の中に広がっているが故に、お金を稼げない人達の嫉妬、妬みが生まれているのが現代の縮図になってしまっていると考えています。
お金を稼げない人達の嫉妬、妬みがグツグツと煮えたぎって、大きな社会のコンプレックスになってしまっているのではないでしょうか?
では、どうすれば多くの人が嫉妬、妬みから来るコンプレックスから解放されるのか?
皆さんはどんなふうに考えますか?
これを読んでいる方は、「やっぱり、お金を稼ぐしかないんじゃないの?」と、思うかもしれない。
しかし、今は不景気です。年収1000万円稼いでいる人達は、ごく僅かで、非正規雇用が4人に1人と言われている時代です。
やはり、どう考えても、今後、お金を稼げない人達は増えて行く、と思えてなりません。
何か良い案がありますか?
僕は思うんです。問題は、「何のために、仕事をしているのか?」という問いに対する、答えだ、と。
仕事そのものに、お金を稼ぐ以外の意味があれば、たとえ、稼げなくてもやりがい、生きがいをみつける事が出来る。今、僕はそんなふうに考えているんです。
それこそが『一億総貧乏社会』を乗り切るための、最も初歩的な価値観だと思うんです。
そこで、今回、注目したいのが「社会起業家」という働き方です。
社会起業家的視点を身につければ、今、あなたがコンプレックスに思っている、その気持ちがそのままビジネスになるチャンスがあるんですよ
ちょっと、説明してみましょう。
納得いかない不満を大事にする
社会起業家という言葉をご存じでしょうか?
簡単に説明すると、社会起業家とは、社会を変えるを仕事にしている人たちのことです。
社会を変えるとはどういう事か?
たとえば社会起業家として有名な駒崎 弘樹さんが代表を務めるNPO法人フローレンスのWEBサイトには、こんな事が書かれています。
私たちは「みんなで子どもたちを抱きしめ、子育てとともに何でも挑戦でき、いろんな家族の笑顔があふれる社会」の実現を目指す、社会問題解決集団フローレンスです。
「訪問型病児保育」「障害児保育」「小規模保育」など、常識や固定概念にとらわれない新たな価値を創造するイノベーター集団として、これからも走り続けます。
これは、逆に言えば、みんなで子どもたちを抱きしめ、子育てとともに何でも挑戦でき、いろんな家族の笑顔があふれる社会がまだまだ実現出来ていない、と感じているという事でもあります。
簡単に言えば、現在ある社会のあり方に、フローレンスの皆さんは納得していない、不満がある、ということです。
そして、その不満は社会全体の問題でもある。だから、そこにビジネスとして成立する要因がある。
僕は、この社会起業家的な視点、考えに大きな可能性を感じています。
あなたの納得できない事は何?
この視点で考えれば、自分自身が抱えている問題が大きければ大きいほど、次に次にアイディアが出て来るわけです。
たとえば、先ほど、私は非正規雇用が4人に1人の時代と言いました。
これを読んでいる方の中にも、非正規雇用の方がいるでしょう。
社会起業家的な視点とは、その非正規雇用である身分を活かすということ。
たとえば、非正規雇用が能力的に不足しているなら、非正規のための学校を作ってみたらどうだろう?
そこでは、よくある職業訓練校ではやっていない授業を考える事が大事です。
おそらく、ちゃんと調べれば、すでにあるかもしれません。
このように、今、自分が抱えている問題を単純にコンプレックスや自分だけの問題して終わらせるのではなく、社会の問題として捉えると、そこにやりたい事が生まれる可能性があるんです。
ぜひ、考えてみてください。
共に、社会起業家的視点を身につけて行こうではないか?!