他人の評価が気になって落ち込んでしまうあなたへ
人が落ち込んでしまう時って、どんな時でしょうか?
きっと、仕事でミスをした時、何人もの友達に悪い噂を流された時、覚えのない事で非難された時、などを思い浮かべる人が多い事でしょう。
ここで、ある事に気がつくと思います。
それは、みんな、他人の評価を気にして落ち込んでいるって事です。
仕事でミスをして落ち込むのは、上司や同僚に怒られるから。
何人もの友達に悪い噂を流されて落ち込むのは、友達の評価を大事にしているから。
覚えのない事で非難されて落ち込むのは、結局、周囲の評価を重要視しているからです。
ですので、人が落ち込まないで楽しく生きて行くためには、他人の評価を気にしなければいいんじゃないでしょうか。考えてみると、簡単な事ですね。
しかし、とは言え、当たり前の事ですが、「それが出来たら、苦労しないよ!」と、皆さん、訴えたくなってるでしょ?
「そうは言っても、他人の評価をまったく無視するのは不可能でしょ?、仕事も人間関係も他人の評価で成り立っているんだから!」
こんなふうに言いたくなったんじゃありませんか?
まったく、その通りです。
私は本を読むのが好きで、よく自己啓発本も読みます。きっと、数えると、何百冊レベルで読んで来たと思うんです。
なぜ、長い間、そんなに本を読んで来たのか。その理由は、「他人の評価を気にしないで生きるにはどうすればいいのか?」という問いの答えが知りたかったからだと思うんですよ
ですが、はっきりとお伝えします。
どれだけ新しい考え方、思想を知っても、どれだけ自己啓発本を読んでも、他人の評価を気にしてしまう自分の性格を変える事は出来ません。
残酷ですが、真実です。たとえば、自己啓発本では、よくこんな事が書かれています。
「自分の価値観から作るゴール(目標)をちゃんと作りましょう。そうすれば、他人の評価を気にしてしまう事が無くなります」
このアドバイス、どこかの本で見かけませんでした?
このアドバイス、確かにその通りなんですよ。
他人を基準にしないで、自分の価値観を基準にしたゴール(目標)を作れば、様々な事をスルー出来る。言っている事は正しい。
しかし、だいたい、「よし、じゃあ、自分の価値観から作るゴール(目標)をつくって、明日から頑張ろう」と思った次の日から、挫折します(笑)
やっぱり、会社や学校の人間関係に流されて、他人の評価を気にする日々に戻ってしまうんですよ。
じゃあ、どうすればいいんでしょうか?
他人の評価を気にしすぎてしまう性格は、永遠に治らないんでしょうか?
いいえ、違います。
ここからは、私が今、現在、やっている落ち込まない方法をお伝えしたいと思います。
身体的感覚を大事にする
炊き出し(たきだし)をご存じでしょうか?
簡単に言えば、路上生活者の方に食事と防寒具を提供する場所の事です。
主に、NPO団体が運営しています。
実は、この「炊き出し」という場所に、他人の評価を気にしないための本質が隠されています。
どういうことか。それを説明するために、ほぼニートで有名なPhaさんが書いた「しないことリスト」の一節をご紹介させてください。
- 作者: pha
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マンガ「じゅりン子チエ」の中で、屋台のラーメン屋で小学生のチエちゃんがおばあちゃんにこんな事を言われるシーンがある。
「人間に一番悪いのは、腹がへるのと寒いゆう事ですわ」
「メシも食べんともの考えるとロクなこと想像しまへんのや。ノイローゼちゅうやつになるんですわ」
「ひもじい、寒い、もう死にたい、不幸はこの順番で来ますのや」
だから、不幸になりたくなければ、とりあえず、温かいものを食べなはれ、とおばあちゃんは言うのだ。
人間が何を考えるのかとか、幸福を感じるかどうかって、一見高度で精神的な問題に思えるけど、実は「寒くない」とか「お腹が空いていない」とか、そうした身体的で動物的な条件に左右される事が多い。
(中略)落ち込んでいる時は、「どう考えても、もうどうしようもない、すべてがダメだ」としか考えれないものだけど、大体の場合、しばらく休んで落ち着いてから考え直してみたら、なんとか挽回(ばんかい)して行く道筋が見えてくるものだ
どうでしょうか?これこそが、今日の結論です。
食べること、寝ること、などの身体的な感覚を大事にすること。これにつきます。
ガッカリしましたか?期待外れだった?(笑)
「仕事で残業続きで寝れないし、食べるものも毎日、コンビニ弁当だけど、しょうがないじゃん!休めないんだから」と、思った方がいたかもしれない。
でも、残酷だけど、またも、はっきり言わして頂きます。
その生活を続けている限り、あなたの他人を気にして落ち込んでしまう性格は治りません。
私がさきほど、「炊き出し」に悩みを解決する方法の本質があると言った理由がなんとなく解って来たのではないでしょうか。
考えてみれば解りますね。路上で生活している方に、自己啓発本的な考え方、思想を訴えてもしょうがない。
大事なのは、食べるもの、寒さをしのぐ方法を提供すること。そうすれば、だんだんと前向きな思考になって行く可能性が出て来るんです。
これは、会社員、学生でも同じこと。
ちゃんと、食べれてますか?
ちゃんと、眠れてますか?
まずは、そこからなんですよ。
ストレスを発散するために、遊んだり、カラオケ行ったり、クラブに行ったりしても、結局、食べること、寝ることを疎(おろそ)かにすると、あなたの悩みは消えません。
忘れないで。共に、他人の評価を気にしない人になろうではないか?!