「したいこと」を考えるよりも「しないこと」を考える方が重要だ、と思う理由
今、我々に必要な事は、「したいこと」を考えるよりも、「しないこと」を知ることです。
こんな事を言ったら、あなたはどんなふうに思うでしょうか?
考えてみてください。
自分の「したいこと」って、ちゃんと解っていますか?
今、思いつくだけの「したいこと」を発表してみてください。
ちょっと、ここで、この記事を読むのを一旦中止して、じっくり考えてみましょう。
考えました?、どうでしょうか?、けっこう出て来るでしょう?
では、ここでもう一つ質問です。
今、あなたが考えた「したいこと」の中に、「しなければいけないこと」がいくつ入っていましたか?
この質問に、『「しなければいけないこと」は入ってなかったよ』、と答えられる人は、この記事を読む必要はありません。
しかし、仕事や人間関係での「しなければいけないこと」がたくさん入ってしまった人は、ぜひ、続きを読んでほしい。
と言うのも、私は、日頃から、現代人は、「したいこと」が、いつのまにか「しなければいけないこと」に変わってしまっているのではないか、と危惧しているからです。
どういう事か?、今、私は、「したいこと」を発表してみてください、とお願いした時に、条件や制約をつけませんでした。
だから、どんな夢物語を発表しても良かったんです。
しかし、それなのに、現実的な仕事や人間関係の「しなければいけないこと」を考えてしまった人がいたはずなんですよ。
私は、思うんです。
現代人は、「したいこと」を考える事が下手になってしまっていて、「しなければいけないこと」ばかり考えてしまっている、と。
そこで、私から提案です。
「したいこと」を考える事が下手になってしまったなら、逆のアプローチで、「しないこと」を考えてみてはどうでしょうか?
「しないこと」がはっきりすれば、自然と「したいこと」が浮き出てくるはずです。
ぜひ、一緒に「しないこと」を考えてみましょう。
しないことリストを作ろう
そのために、参考にしてほしい本があります。
元「日本一のニート」・Phaさんが書いた「しないことリスト」という本です。
- 作者: pha
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2015/12/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本は、Phaさんがほぼニートとして生きて行くために、「しないこと」を改めて確認して行く構成になっています。
しかし、それは、けして、プライベートな内容ではありません。
Phaさんは、本の冒頭でこんな事を書いています。
世の中には、無数の「しなきゃいけないこと」があふれている。
テレビを見ても、ネットを見ても、本屋に入っても、そこらじゅう、「これをしないとヤバい」というメッセージだらけだ。
なぜ、こんなにも「しなきゃいけないこと」に追われるのだろうか?
その理由の一つは「情報が多すぎるからだ」。
(中略)もう一つの理由は、「そのほうが儲かる人がいるからだ」
(中略)いわゆる「しなきゃいけないこと」の99%は「本当はべつにしなくていいことだ」
なぜしないといけないかが、自分でよくわからないことは、もうやめよう。
まわりに理解されなくても、自分で実感の持てることや、自分のしたいことだけをやっていこう
だからこそ、周囲の雰囲気に惑わされないために、自分なりの「しないことリスト」を作成する事が重要になって来ます。
共に、「しないこと」リストを作って、本当に「したいこと」を発見して行こうではないか?!