会わなくても友達と思えるから、本当の友達です。よく会っていないと友達じゃない、と言うなら、本当の友達じゃない
by:rich kang
学生時代、友達とは何か?を学ぶ出来事がありました。
それは、小学校6年生の時に、仲の良かったC君との出来事です。
私とC君は仲が良く、学校が終わると、いつも一緒に帰っていました。
ある日、いつものように一緒に帰っていると、急に雨が降って来たんです。
私とC君は、スーパーの屋根で雨宿りをする事にします。
すると、その時、私はスーパー付近にあるベンチに傘が置いてある事に気づきました。
私は思いつきます。「あの傘を使えばいい」
しかし、C君は大反対します。ベンチに置いている傘は新しい傘でした。
だから、忘れた事に気がついた傘の持ち主が、雨が降った事で取りに来るかもしれない、とC君は言うのです。
私は「ぬれないために、傘を取って帰りたい」。C君は「傘を取るべきじゃない」と、言う。
二人は、傘の事で大ゲンカします。
結局、二人は傘を取らずに、帰る事にしました。
C君と会わなかった時間
私は傘の事で喧嘩してから、C君とまったく話しをしなくなりました。
それから、お互いに別の友達と遊ぶようになり、結局、学校を卒業するまで話しをする事はなかったんです。
お互いに、頑固だったんですね(笑)
それから、月日が流れて、私は二十歳になり、めでたく成人式を迎えました。
もちろん、C君も成人ですし、地元が一緒なら、成人式の会場も一緒です。
私は、成人式の会場でC君と再び会う機会に恵まれました。
正直、傘の事で喧嘩した事を後悔していたんです。
大人になって考えてみれば、たいした問題じゃありません。それに、結局、傘は取っていないわけですしね。
しかし、C君も同じ想いかどうかは解りません。もしかしたら、まだ怒っていて、話し掛けても無視されるかもしれない。
私は、成人の日、C君に話し掛けられないでいました。
しかし、なんと、C君の方から話しかけてくれたんです。
「元気?」と声をかけてもらった時の嬉しさは、今でも覚えています。
その時は、「きっと、C君は傘の事を忘れているんだなぁ」と、思いました。
しかし、覚えていたんですよ、ちゃんと。
後で、C君に話しを聞くと、「傘の事で、あそこまで喧嘩する事はなかった」と、C君も後悔していたようなんです。
会っていなくても友達は友達
この出来事から、私は一つの事を学びました。
それは、長い間、会っていなくても友達は友達である、ということ。
いや、むしろ、頻繁(ひんぱん)に会っていないと、友達じゃないと思った時点で、本当の友達じゃない。
考えてみてください。
もし、私とC君のどちらかが「もう会わないから、あいつの事はどうでもいい」と、思っていたら、成人式で話しをする事はなかったでしょう。
今でも友達だと思うからこそ、成人式で話しをしよう、とお互い思えたわけなんです。
皆さんも、いろいろと友達がいるかもしれない。中には、友達が少ない人がいるかもしれない。
繰り返しになりますが、その人が本当にあなたの友達なら、頻繁(ひんぱん)に会っていなくても友達のはずです。
逆を言えば、会わないと友達じゃないと思っている時点で、本当の友達じゃありません。
これは、友達だけではなく、恋人や家族にも言えること。
どんな時も信頼関係は、会っていない時が重要なんです。
どうでしょうか?、ちょっと、考えてみて
共に、本当の友達を目指そうではないか?!