人を助ける時は、裏切られる覚悟を持つべき理由と生活保護の重要性
当ブログは、貧困問題をテーマにブログを書いています。
人と会った時に、私が貧困問題をテーマにブログを書いている事を言うと、たまに、こんな答えが返ってくる事があるんです。
「貧困の人達とは、関わらないほうがいいですよ、痛い目に合いますよ」
なぜ、こんな意見を言うのか?
話しを詳しく聞いてみると、「貧困の人達と関わるな」、と忠告してくる人は、実際に貧困状態の人に会った事がある、と言うんです。
それも、ただ会っただけじゃなくて、貧困状態の人を助けよう、と試みた事がある人なんですよ。
不思議に思いますよね。
なぜ、貧困状態の人達を助けよう、と思った人達ほど、のちに「貧困の人達とは関わるな」と、忠告するようになるのか?
答えは意外に簡単です。
それは、「助けた恩を仇で返される」経験をたくさんしているからなんですよ。
どういう事か、説明しましょう。
社会的弱者のSOSをあなたは受け取りますか?
たとえば、ツイッタ―などで生活に困窮している人から連絡が来た、としましょう。
ここでは、A子さん(30代、女性)からSOSが来たと仮定して、話しを進めて行きますね。
A子さんは、彼氏と同棲中です。つき合い始めは、楽しく生活していましたが、やがて彼氏からDVを受けるようになります。
さらに、A子さんは、自身の発達障害の影響で、なかなか仕事が上手く行かずに、うつになってしまいました。
家族とも絶縁状態で、友達もいないA子さんは、頼る人がいません。
そうなると、同棲中のDV彼氏に経済的に援助してもらうしかない。
しかし、A子さんの心は限界です。もう我慢の限界に来ています。
どうすれば、いいのでしょうか?
もし、あなたがA子さんから「助けてください」と、連絡を貰ったらどうしますか?
この時点で、めんどくさい事に巻き込まれるのは嫌だ、という理由で、無視する人もいるでしょう。
べつに、それを非難するつもりはありません。なぜなら、実際にめんどくさい事になるからです。
Aさんを助けようとした後の展開を想像してみましょう。
社会的弱者がいい人とは限らない
もし、この記事を読んでくれている人の中に、正義感が強い人がいたら、迷わずに、「助けます」と、宣言するでしょう。
私も脱貧困をテーマにブログを書いているぐらいなので、ご連絡を頂ければ、支援団体を通じて、生活保護に繋げます。
しかし、ただ正義感だけでA子さんを救済しようとするのは、とても危険なんですよ
と言うのも、A子さんがだんだんとこちらを攻撃するようになる可能性があるからなんです
「もしかしたら、A子さんが自分を攻撃してくるかもしれない」という覚悟なしで、助けようとすると、こちらの心が崩壊するかもしれません。
その理由を説明しましょう。
最初は問題なく、A子さんとやり取りをしている。
しかし、だんだんとA子さんのこちらに対する依存度が強くなって行きます。
たとえば、夜中にLINEを30通ぐらい送りつけて来たりする。
それも、「本当に大丈夫でしょうか?」、「今、不安で眠れません」、「死にたいです」とか、ネガティブなメッセージばかりです。
こちらも仕事があるので、そのすべてのメッセージに返信していると、仕事に支障が出てしまう。ですので、申し訳ないけど、既読スルーをするようになる。
すると、A子さんの態度が急変します。
「てめぇ、何で無視するんだよ!」、「私を騙したのか?裏切り者」、「偽善者」などの暴言をガンガン送りつけて来ます。
こうなると、こっちの心が崩壊してしまう。あなたは、結局、A子さんをブロックしていまいます。
そうです、結局、A子さんを助ける事が出来なかった、という事になるんです。
このお話しは、私が作った架空のストーリーです。
しかし、現実に起こりうる限りなくリアルに近いお話しなんですよ。
冒頭で紹介した「貧困状態の人と関わらないほうがいいですよ、痛い目に合いますよ」と、忠告してきた人達は、こういう経験をたくさんしている人達なんです
だから、「貧困状態の人達と関わるな」と、忠告して来る。
気持ちは解る。実は、私も経験した事があります。
ここで、こんな意見を持った人達がいるかもしれない
「貧困状態の人達と関わるのは、確かに、大変だけど、なんか悔しい、なんとかならないのかな?」
この気持ちも、とても解る。私の意見を言いましょう。
なんとかなります、ただ、なんとも出来ない事もある。
結局、私達が出来る事は、生活保護、障害年金に繋げるところまでです。
なので、生活保護、障害年金、福祉に繋げるところまでは出来るけど、その先はご本人しだいなんですよ。
悔しいけど、それが現実です。
でも、誰かを助けたいと思ったら、その現実をちゃんと理解しておくこと。それが、最初のステップであり、基本ではないでしょうか。
そして、もしかしたら、助けようとした人が自分を攻撃してくるかもしれない可能性を覚悟しておく。
この二つが重要になって来るんです。
出来る事と出来ない事をしっかり理解して、出来る事を精一杯やる。
共に、出来る事をコツコツやって行こうではないか?!