脱貧困ブログ

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貧困女子たちよ、大和彩氏『失職女子』を読んで、家賃が払えなくなった時の場合に備えよ♪

今日は貧困女子、貧乏女子の皆さんに朗報がございます。

失職女子。 ~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで

失職女子。 ~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで

 

著者・大和彩さん、「失職女子」

今日は、この本を全力でオススメしたいんです。

 

この本、めちゃくちゃ良い本なんですよ

何が良いかって言うと、超実践的なんです

女性が貧困状態になったら、どんなふうに助けを求めればいいのか?が書いてあるんですよ

著者の大和さんは、現在、生活保護を受給し、再就職を目指して奮闘中です。

 

どうして貧困状態になってしまったのか?

 

まず、冒頭から大和さんが貧困状態になってしまった経緯が書かれています。

 

大学卒業するにあたり、小学生の頃に抱いていた「親に養ってもらうのではく、自分の食いぶちを自分で稼ぐ」という夢を実現させるべく、私は、職を得るための活動を鼻息荒く展開しました。

スーツを着て社畜となり、馬車ウマのように働くのは、まったくやぶさかではなく、むしろ「誰よりも頑張って働きたい」と希望しておりました。

 

このように、働く気満々なのに、大和さんは、どうして貧困状態になってしまったのか?

気になるところです。

理由は3つの溜めが無くなってしまった事にあります。

 

生活するのに必要な3つの溜め

 

これは、日本の脱貧困運動の第一人者である、湯浅誠さんの発言です。

人が生活するためには、3つの溜めが必要です。

 

その1・お金の溜め 貯金があれば、なんとか生きていける

その2・人間関係の溜め 助けてくれる人が周りにたくさんいれば大丈夫

その3・精神的な溜め 精神的に余裕があれば大丈夫。

 

この3つの溜めが無いと、貧困状態にあると言えるわけです。

本には、大和さんが少しずつ、三つの溜めを無くしていく様が書かれています。

 

まず、大和さんが正社員になって一年目。

せっかく安定を得たのに、たった一年で休職する事になります

原因は、自らが勤める会社が扱う商材から出る化学物質に対して、アレルギー反応が出るようになってしまった事です。

この時点で、1のお金の溜め、3の精神的な溜めの雲行が怪しくなって来ています。

 

さらに、大和さんに止めを刺したのは、ご家族の存在です

 

世の中には、子供を励まし、応援してくれる両親や帰るとホッとして、安心できる家庭もある事でしょう。

私は残念ながら、そんな家庭には恵まれていません。

私にとって家庭とはずっと、批判や怒鳴り声、そして暴力にさらされる場でした。

両親は幼児並みに感情が不安定な人たちでした。

母は衝動的で、私が嫌がる事をわざと執拗に繰り返します。

 

この文章からも解るように、大和さんは、幼い頃からすでに、2の人間関係の溜めが不安定だった事が解ります。

こうして、大和さんは、生活保護の道を歩く事になるんです。

 

貧困状態は誰がなってもおかしくない!

 

この本を読んで解った事が一つあります。

それは、自分の運の良さです。

僕は今、フリーライターとして働いています

が、売れっ子ではないので、バイトをしながら原稿を書いています。

週4バイト、あとは原稿料を貰って、だいたい月17万円ぐらいの稼ぎです。

もっと稼ぎたい時は、バイトを増やしたりします。

そこから、税金やら年金やらスマホ代を払って行くと、少額しか残りません。

では、そんな仕事のやり方で、なぜ生きていけるのか?

理由は簡単。

実家に住んでいるからです。

そして、ここが重要で、実家の両親と仲が良いからなんですよ。

 

また、僕には貧乏を楽しんで生きている友人やシェアハウス経営者が何人かいるので、最悪、友達の家を泊り歩く生活が出来るんです。

だから、僕には溜めがある状態なんですね。

でも、もし幼い頃から両親と仲が悪くて、頼れなかったら?

身体や精神を悪くして、バイトが出来ない状態になっていたら?

そんな事を考えると、失職状態にあったのは、僕だったかもしれません

もしかしたら、『失職男子』を書いていたかもしれない。

僕は単に、運が良かっただけなんです。

 

そんなふうに、いろいろ考えて行くと、貧困状態は誰がなってもおかしくない事が解りますよね。

ぜひ、この本を読んで、自分にはどんな溜めがあるのか?を考えてほしいと思うんです。

 

貧困状態になったら、借金、風俗、自殺しかないの?

 

貧困女子なら、この三つの問いが頭の中を過る瞬間があるでしょう。

しかし、当然ながら、借金、風俗勤務、自殺、以外に道はあります。

それが、生活保護です。

このブログでも、たびたび書いて来ました、生活保護

いろいろと考えがあるかもしれませんが、国民全員に認められている権利なので、貧困状態になったら、生活保護を考えてみましょう♪

 

『失職女子』は、日本初、女性向けの生活保護申請マニュアルだぁ!

 

大和さんはこんなふうに言っています。

求めていたのは、生活保護申請を経験した人からの実践的アドバイスでした。

私のような元OLから見た「これが生活保護申請だl」みたいなナマナマしい体験談も読めたら、なおよい。

だけど、なかったんです。

図書館にも、本屋さんにも、そんな本、ありはしませんでした

いえ、生活保護申請に関する本はあったのですが・・・私が見つける事のできた本のほとんどは「男性でしばらくホームレス状態だった人が申請する場合」を想定して書かれたものか、福祉を勉強するためのアカデミックな本でした。

これ、めちゃくちゃ解ります。

本当に男性目線の本が多いですよね。

さらに、大和さんの心の叫びは続きます。

もっとこう、つい最近まで働きながら一人暮らししていた女性がある日突然、『ああ、生活保護申請しなきゃ!、けど、どうすればいいかわかんない!』って時に参考に出来て、経験者から、『こういうふうにやってみたら、なんとかなったよ!』みたいにアドバイスがもらえる本、ないのかなぁ。

できれば、明るいタッチで書かれたもので。

あれば、すごく読みたいのになぁ

解る、解りすぎる(笑)

生活保護の本って、真面目すぎるというか、固いですよね(笑)

大和さんと同じ想いを抱えている女性も多いのでは?

ぜひ読んでみてください。

ちなみに、大和さんはブログも書いています。

なんと、はてな女子


大和彩ブログ

大和さんと尊敬する雨宮処凛さんとの対談を発見!

必見です。


貧困に陥っても“絶対に死なない方法”がある 『失職女子。』著者が雨宮処凛と語る「生活保護」|ウートピ