人を助けようと思った時に、気をつけなければいけない2つのこと!
つい先日、こんな事がありました。
私がバイトの帰りに遭遇した出来事です。
駅に向かって歩いていると、一人のベビーカーを押したお母さんが前方からやって来ました。
私が何気なく、後ろを振り返ると、後ろにエレベーターが見えたんです。
一瞬で悟りました。
「あぁ!このお母さんは、エレベーターに乗りたいんだな!」
そんなふうに思って、僕は親切心から、エレベーターのボタンを押してあげたんです。
きっと、「ありがとう」という言葉が返って来るんだろうな、と期待していました。
が、返って来た言葉は、予想とは相反するものだったんです。
「いいですよ!押さなくて!それぐらい、自分で出来ます!」と、怒られてしまったんですよ(笑)
この瞬間、僕は「やっちまったぁ~」と、後悔したんです
お母さんに対する怒りはありませんでした。
むしろ、人を助ける時、支援する時に、注意しなければならない事、気をつけなければいけない事をそのお母さんに改めて教えて頂いたような気がしたんですよ
当ブログは、貧困問題解決をテーマにしています。
また、実際に貧困状態の方を助けたいという想いから、生活困窮者の方を支援するNPOのお手伝いをしたいという考えもあります。
だからこそ、いい機会なので、今回のことで学んだことを書き記しておこうと思います
題して、人を助けようと思った時に、気をつけなければいけない2つのこと
その1・本当に助けを求めているのか?を確認する
人は自分に酔う生き物です。
正しいこと、良いことをしたなぁ~、と思った時は、ちょっと気分が良いものですよね。
それ自体は悪いことじゃありません。
でも、あまりにも自分に酔い過ぎると問題なんですよ。
相手の気持ちを無視してしまうからです。
今回のベビーカーを押しているお母さんの件で、説明してみましょう。
僕が想像するに、あのお母さんは、「甘くみられた」と思ったのではないでしょうか
「そこまで手助けされなくても自分で出来ます!」と、感じたんだと思うんです。
当たり前の事ですが、油断すると意外に忘れます。
これは、生活困窮者の方に声をかける時にも重要です。
「生活に困っているんだから、早く生活保護を申請しなきゃいけない」と、勝手に考えて、すぐに生活保護の申請を薦めてしまうんですよ
でも、相手の方は、「まだ自分で出来る!」と思っているかもしれません。
自分の想いを勝手に押しつけない事が何より大事って事ですね。
その2・自分の満足を大事にする!
今回のお母さんの場合で考えてみると、「お礼」とか「感謝」を期待してしまった事がそもそもの間違いでした。
自分が助けたいから、助けているだけ!
その想いを忘れてしまうと、「あんなにしてあげたのに!」とか、「あそこまでしてあげたのに!」という見返りを求めてしまう事になります。
しかし、他者が自分の思うように動いてくれるわけがない
僕は、そんな当たり前の事を忘れてしまう時があるんです
ただ、僕らは、全員、マザーテレサみたいになるべきだ、と言っているわけじゃありませんよ。
マザーテレサみたいに無償で他者を助けて、見返りを期待しないのは至難の業です。
じゃあ、どうすればいいのか?
僕の答えは、シンプルです
自分の精神的なボーダーラインをみつけましょう
ここまでだったら相手のために助ける事が出来るけど、ここから先は無理。
その境界線を探すんです。
ここ最近、介護うつが話題になっていますよね。
自分の親を介護しているうちに、自分自身が苦しくなって行ってしまう。
そんな話しを聴くようになりました。解決策は難しいです。
が、一つ言えることは、自己犠牲ではなく、喜びの献身なのか?をつねにチェックしなければいけないという事なんです。
共倒れになっては意味ありません。だからこそ、自分の満足が重要になって来ます。
どうだったでしょうか?
シンプルなようですが、意外に大事な事のように思います!