脱貧困ブログ

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愛のムチなんてないのに、人はどうして信じてしまうのか?

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友人がどうやらブラック企業に勤めているみたいです

友人は、葬儀屋に勤めていて、葬式の一切を取り仕切るのが仕事なんですよ

話しを聞くとかなりハード。本当に朝から晩まで働きっぱなし。

深夜、家に帰ったらすぐ寝て、朝早く起きて出社。すぐに準備に取り掛かります。

そして、仕事でヘトヘトになっているにも関わらず、先輩達の飲み会に連行される。

「全部食べるまで帰るな!」とか言われて、どんどん太っていってます。

これは、間違いないですよね?ブラックですよね?なので、速攻で忠告しました。

「それ、絶対、ブラックだと思うよ、いつでも辞めれるように貯金を貯めときなよ」

すると、友人はこんなふうに答えました。

「いや、いや、大丈夫、みんな頑張ってるし、なんだかんだ言って、先輩はいい人達だから!」

衝撃でした!、どこがいい人達なんでしょうか?疲れているにも関わらず、飲み会に誘い、「全部食べるまで帰るな!」と命令する。

これは、どう考えてもいい人達じゃない、単純に訳の分からない奴らです(笑)

でも、友人はニコニコ笑いながら、完全にスルーしていました。本人はまったく気にしていないと言うので、僕もそれ以上、忠告するのを辞める事にしたんです

でもね、ここから、どんどん友人の精神状態が悪化して行くんですよ

 

問題、『愛のムチって本当にあるの?』

それから友人とLINEとかでやり取りしているんですけど、どう考えてもヤバいんです。まず、夜中にチョコとかスナック菓子とかをバカ食いするようになりました。

これは、間違いなく食べる事でストレス発散してますよね?

次に、突然、寝てしまう時があると言うようになりました。

友人は、目ざまし時計のアラームで一回起きるんだけど、無意識に寝てしまっている時があると言うんです。

僕は我慢できずに言いました。「いよいよ、ヤバいんじゃないの?辞めたら?」

すると、友人はまたも、こんなふうに言うんです。 

「大丈夫、大丈夫、先輩達がいろいろ助けてくれるから!」

思わず心で叫びました。「はぁ~、どうしてそうなるんだよ?」

友人はどうやら先輩達が自分のためを思って言ってくれている。自分のためを思って厳しくしてくれると思っているようなんです。

要するに、愛のムチってやつですね。皆さん、愛のムチについてどう考えてます?

僕は愛のムチ反対派なんです!というか、反対を通り越して、愛のムチ、くそくらえ!と思っています!

 今日は、その理由をご説明しましょう!

 

愛のムチ賛成派の意見に物申す!

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まずは、その前に、愛のムチ賛成派のご意見にお答えしておきます。

最初は代表的な意見から。

 

その1『甘えるな、優しくされたいのか?!仕事なんだから仕方がない!』

はい、出ました、この意見。愛のムチ賛成派の代表的な意見ですね。

確かに、遊びじゃない。会社がこの世の中で生き残っていくためには、競争して行かなければいけませんよね。

解りますよ、資本主義ですからね。しかし、冷静になって考えてみてください。

同僚、後輩が精神的に病んでいるのに、ウツ状態になっているのに、仕事だから仕方がないで済ましていいんですか?

良いわけないですよね!冷静になって、考えてみましょうよ!

はっきり言って、やりすぎじゃないですか!

 

その2『厳しく指導しないと、その人のためにならない』

この意見もよく聞きます。これも、確かに正論です。どんな指導方法をするのかは指導者の自由ですからね。

でも、そんな人に一言言いたい!

あなたの厳しい指導は本当に後輩の為なのか?と。

よく「叱ると当たるは違う」と、言われます。この言葉を指導者の方には、つねに自問自答して頂きたいと思うんです。

あなたのやっている指導は、叱っているのか?当たっているのか?

本当はただイライラして、後輩に当たっているだけなのに、厳しい指導が必要だという言葉に逃げていないか?

叱咤激励のつもりが、叱咤叱咤になっていませんか?この問いかけは、かなり大事です

 

自分を死ぬほど好きになれ!

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 代表的な愛のムチ賛成者の意見を紹介してみました。

この世界に絶対に正しい意見はありません。人それぞれの正論があるだけです。

だから、厳しく指導したいという人を否定しているわけじゃありません。

ただ、ただですよ、何度も書いているように、同僚や後輩が精神的に病んでいるのに、愛のムチの名のもとに、厳しく指導する必要があるんでしょうか

どう考えても、やりすぎです! 

 

しかし、先輩や指導者に改善を求めて行くのは限界があります

「それは、いくら何でもやりすぎじゃないか?」というメッセージを発すると同時に自分も変わって行かなければいけません。

なぜなら、当ブログで何度もお伝えして来たように、変えられるのは、自分だけだからです。

残念ながら、相手が自分の思ったように変わってくれる事はないんですよ、本当に残念ですが・・・

なので、自分で自分を守る。

使い古された言葉ですが、自分が自分の味方になる必要があるんです

あなたは仕事が遅いかもしれないし、人より不器用かもしれません。 

が、それでもウツになって、自ら死ぬことはないんです!

この自分の価値とは何か?という問題は、貧困問題と密接に関わっています

派遣村で有名な湯浅誠さんがこんな事を言っているんです。

この社会では、教育、雇用、家族、制度、そして自分自身(意欲)から排除されてしまうと、収入、つながり(人間関係)、住まい、健康状態、そして希望(自信)を失い、貧困状態におちいるだけでなく、貧困状態に固定化されてしまったり、そこから抜け出すことができなくなってしまいます。

これがごく一部で有名な貧困の要因となる5つの排除です

図を見ると、さらに、よく解りますね↓

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最後にある、自分自身(意欲)の排除をなんとか避けて行きたいですね!

 

よく解らない愛のムチを信じてしまうのは、自分自身の排除をしてしまっているからだと思うんです

友人にも伝え続けて行きたいと思います

ぜひ考えてみてください