脱貧困ブログ

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抗うつ薬に頼らないでうつを治す事は可能なのか?

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by:-Gribiche-

皆さん、今週の『週刊誌AERA』読みました?

特集がなかなか興味深いテーマになっています。

AERA 2015年 7/6 号 [雑誌]

AERA 2015年 7/6 号 [雑誌]

 

 「好景気うつ100万人時代、抗うつ薬に頼らない!」。これが最新号、週刊誌AERAのテーマなんですよ。

 

うつの問題と当ブログのテーマである貧困問題は切っても切れない深いつながりを持っています

皆さんもなんとなく予想できると思いますが、ガッツリうつになってしまうと貧困状態がゆっくりと忍び寄って来るんです。

自分でも「ヤバイ、ヤバイ、なんとかしなきゃ!」と、分かっています。

でも、仕事は容赦なく忙しい。深夜に帰宅して朝早く出掛けて行く、という生活を毎日繰り返していると自分の気持ちが疲れて行くのを止められない。

どんどん月日が流れて行き、「もう、限界!」。いよいよ心が悲鳴を上げるかのように、朝起きれなかったり、電車の中で嘔吐したり、仕事でミスが増えて行くといううつの症状が始まってしまいます。

こうなると、当然、働けなくなり、働けないから貧困状態になってしまう。

 

また、うつになってしまうと、治すのが大変です。

よくうつを経験された人が口を揃えるかのように言う言葉があるんですよ

「家族や友人からは、ゆっくり休んでね、と言われるけれど、正直、休んでいると申し訳ない気がするんです。

自分の症状には、気持ちに波があって、落ちこむ時と機嫌がいい時があります。

機嫌がいい時は、ふつうにコミュニケーションが出来るし、まったく問題ない。だから、周囲の人にズルして休んでいるんじゃないか?と思われるのが不安なんです」

この意見は、本当に多くのうつ経験者から聴く事が出来ます。

そして、そんな当事者の「早く治したい!」という焦りを緩和させてくれるのが抗うつ薬です。

みんな、「しっかり薬を飲んで、早く治そう」と思う。とても正しい判断です。

しかし、僕は常日頃から疑問に思っている事がありました。

それは、「いつまでも抗うつ薬を辞められない人は、薬以外の治療法を考えた方がいいんじゃないのか?」という素朴な疑問です。

僕の友人にも、もう5年ぐらい抗うつ薬を飲み続けている男性がいます

もちろん、ちゃんとコミュニケーションできる時もあるので、休みの日にお茶したりするんです。でも、まだうつが完治していないので、「ちょっと気分が悪いから今日はいけない」と言われ、ふつうに約束をドタキャンされる時もあるんですよ

 

そんな関係をかれこれ5年ぐらい続けていると、やっぱりさっきの疑問が出て来ます。

抗うつ薬って意味あるの?治ってないじゃん!」

要するに、治すために抗うつ薬を飲むんじゃなくて、永遠に緩和させるために飲んでいる、と言っていい状態になってしまっていないか?という事です。

最新号の週刊誌AERAのテーマに僕がビビッと来ちゃったのは、そんな疑問があったからなんですよ

ただ、大事な事なので、早めに言っておきます。

医師の許可なく抗うつ薬を辞めるのは、危険です。なので、医師とちゃんと話し合ってくださいね

今日は、最新号のAERAを参考書にしながら、「抗うつ薬を辞めて、うつを治療する事は可能なのか?」を皆さんと一緒に考えたいと思います。

 

「足し算処方」を避ける7カ条

「足し算処方」という言葉をご存じでしょうか?

雑誌に紹介されてる薬を使わない薬剤師、宇田川久美子さんはこんなふうに説明しています。

 

医師は一度、処方した薬をなかなか辞めません。

何か症状が出れば、さらに薬を追加する「足し算処方」の結果、何十錠という薬を飲んでいる患者は大勢います。

 

さらに、宇田川さんは、この足し算処方を避けるために興味深いアドバイスをしてくれています。

以下に引用するので、当事者の方はもちろん、周囲でうつの人を支えている人達も参考にして頂ければ幸いです。

 

その1・薬を欲しがらない

医師が薬を出す理由の一つに、患者側の欲しがり病があります。

その持ちつ持たれつの関係を絶つのです。

 

その2・以前、効いた薬にこだわらない

かつて助けられた薬が今も効くとは、限りません。

 

その3・薬を医師に丸投げしない

医師は臨床経験から薬を処方しますが、薬学のプロではありません。

疑問があれば、ちゃんと医師に伝えましょう。

 

その4・最初の投薬サイクルが終わって効かなければやめる

 

その5・検査基準の捜作で生まれた「病気もどき」の薬は辞める

うつ病は客観的数値ではなく、問診で診断する病気。

睡眠や食生活の改善で良くなるレベルのうつ病もどきも多いはずです。

そこに、抗うつ薬を飲むと、副作用で本当のうつ病になりかねません。

 

その6・気休めドラッグは辞める

 

その7・薬のための薬もなるべく辞める

うつは心の病気と言われますが、風邪薬は病状を抑えるためだけのもの。

抗うつ薬も同じです。

薬を飲むより十分に寝て、自己治療力を高めることが先決です。

 

どうでしょう?七カ条すべてやる必要はありません。

出来る事から医師に相談、交渉して行けばいいと思います。

繰り返しますが、すべて自分で決めようとしないでくださいね

 

病気治しより生き方直し

さて、先ほどの引用の中に、自己治療力という言葉が出て来ました。

この自己治療力は、貧困から脱出するうえでも大事な能力だと思うんです。

睡眠や運動、規則正しい生活も、もちろん大事ですが、自分をどんなふうに考えるか?つまり、自己肯定感を持つ事が何より重要だと私は思っています。

と言うのも、忙しい日々を送る中で、今の生活、人生、働き方に疑問を持たせる力は自己肯定感から生み出されるものだと考えるからです。

想像してみてください。

あなたは、運悪くブラック企業に就職してしまって、深夜まで働かされ、だんだんとうつの症状が出て来たとします。

そんな時、「何でこんなに働かなきゃいけないの?」とか「この働き方おかしくない?」といった疑問は、自己肯定感が無ければ出て来ません。

「自分は仕事が出来ないから当たり前だな・・・」とか「ここしか働ける場所が無いから我慢するしかない」と思ってしまうのは、自分に自信がないからです。

結果、うつになって、いよいよ動けなくなるまで、ブラック企業で働いてしまう。

でも、理想論になってしまいますが、本当は、もっと早く自分で自分を肯定し、うつ病もどきのうちに手を打っておきたかったというのが皆さんの本音のはずです。

だからこそ、僕らはいつでも自分で自分をどう考えるか?自己肯定感は持てているのか?というセルフチェックを行っていく事が必修科目になっているんですよ

ある意味、うつを治すという事は、生き方、考え方を治す事なのかもしれません

そういう意味で、雑誌にも紹介されている薬を使わない精神科医・宮島賢也さんの本は参考になります。

以前、ブログでも紹介させて頂きました↓

kentaroupeace.hatenablog.com

 本も読んでみてください。

医者なし薬なしでいつの間にか「うつ」が消える本

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医者の私が薬を使わず「うつ」を消し去った20の習慣

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共に100万人うつ時代を乗り越えて行こうではないか?