人は人を救えません。でも、手伝う事は出来ます!
僕は貧困問題に興味を持ち、脱貧困ブログを作りました。
自分自身が貧困にならないためのアイディアと社会的に貧困を解決するための提案をして行くのが当ブログの目的です。
また、これまで貧困問題解決をミッションにするNPO団体のボランティアに参加したり、貧困問題をテーマにしたトークイベントなどにも出来る限り、足を運ぶように心がけて来ました。
んで、僕が上記の内容を飲み会の自己紹介などで伝えると、たまに、こんな感想が返ってくる事があるんです。
「貧困問題解決?偉いですね!、貧困に苦しんでいる人を救いたいんですね?」
このコメント、本当に時々、頂く事があるんですよ。
つい最近、参加した飲み会でも言われました。いい機会なので、はっきりと伝えておこうと思います。
人は人を救えません!
貧困に苦しむ人を自分の力で救うなんて、出来るわけないんです。
貧困だけじゃありません。人間関係、仕事で悩んでいる人など、普段、身近で聞く事がある悩みを持っている人さえも、完全に救う事は出来ないんです。
逆に言うと、自分自身が何かに悩んでいても、完全に救ってくれるヒーローみたいな人が現れる事はないんですよ
「じゃあ、何でおまえは、貧困問題解決を目的にこんなブログを書いてるんだよ?」と、聞きたくなった人がいるかもしれませんね
理由は、簡単です。人は人を救えない。でも、手伝う事は出来るからです。
そう、手伝うという感覚を忘れないでいる事が重要なんですよ
けして、困っている人を救えるなんて思っちゃいけない。
なぜ、思っちゃいけないと感じるようになったのか?それは、僕が学生時代に、体験したある出来事が大きく影響しています。
ちょっと、語らせてください。
救えなかった友達のMちゃん
僕は映像関係の専門学校を卒業しています。
そこで、小柄で可愛らしいMちゃんという女の子と出会いました。
彼女は、明るくて、活発な女の子です。なんていうか、活発を通り超して、いつもテンションが高い女の子だったんですよ。
今、思うと、彼女はそう鬱状態だったのかもしれません。
僕とMちゃんはすぐ仲良くなり、よく映画を観に行ったり、飲みに行ったりしていました。
Mちゃんは、僕にいろいろと話してくれました。
お母さんとコミュニケーションが上手く行ってないこと、人間関係の距離感が解らなくて、人を怒らせてしまうこと、リストカットをしてしまうこと。
Mちゃんは本当にたくさんの事を話してくれたと思います。
僕は完全に仲良くなった、親友になれたと思っていました。お互いに、信頼できる関係だし、Mちゃんを救えると勝手に思っていたんです。
しかし、それは間違いでした。Mちゃんは、僕との待ち合わせに来ないようになります。
それどころか、学校に来なくなってしまうんです。メールを送っても返信がありません。今で言うと、LINEの既読スルーです。
しかし、僕はめげません。心配で心配でしかたがなかったので、時間があくたびに、メールを送ったり、電話したりして、なんとかMちゃんと連絡しようとしました。
でも、返って来たのは、一回だけ。「もう、連絡しないで!」というメールの文章だけでした。それからしばらくして、結局、Mちゃんは学校を辞めてしまったんです。
僕はMちゃんにとって、単なるウザイ奴だったわけなんですよ(笑)
この出来事は、僕に多くの学びを与えてくれました。
それは、やっぱり、人は人を救えない、という事です。
手伝うために自分が元気でいること
人は人を救えない。でも、手伝う事は出来ると言いました。
僕は今でも、Mちゃんを救う事は出来なくても、手伝う方法があったんじゃないか?と思っています。
そして、今は冷静になって、友達が悩んでいたりすると、自分にはどんな手伝いが出来るか?を考えるんです。救う方法じゃありませんよ。そんなものはありません。あくまでお手伝いです。
皆さんはどうでしょうか?
しかし、ここで必ず覚えていてほしい事があります。
それは、手伝うためには、自分自身が元気でいなければいけないという事です。
考えてみれば、当たり前ですね。自分が元気がないのに、人を手伝えるわけがない。
だから、誰かを手伝う時は、あなたがどこまでなら元気でいられるか?のボーダーラインをしっかりと理解する事が大事です。
解りやすい事を言うと、セルフマネイジメントをしっかりするという事ですね。
お互いに共依存になって、共倒れになってしまっては意味がありません。
Mちゃんは、自分から僕に攻撃してくる事はありませんでした。しかし、タイミングが合えば、僕に暴言を吐いたり、中傷して来たり、無理難題を押しつけて来たかもしれません。
そんな時は、まず冷静になる事です。
「相手の要求や言葉を全部、受け止めて、おまえは元気でいられるのか?」と、自分自身に聞いてみてください。
もし、相手の要求、言葉を全部、受け止めてしまう事で、自分の元気が奪われてしまうなら、受け止めちゃダメなんですよ。
自分を責めないでください。
Mちゃんがいなくなった時、僕は自分自身を責めました。そのため、僕がうつっぽくなってしまったんですよ。
皆さんは、そんなふうになってはダメです。無理難題を言われたら、出来ない事は出来ないと断りましょう。
「出来ないと言って、相手がヤケになってしまうのが心配だ」と、思うかもしれません。
しかし、そこで、思い出してください。
人は人を救えない。出来るのは、手伝うところまでなんです。
何も知らない周囲の人達が「冷たい」とか「無責任だ」とか言ってくるかもしれません。言わせておきましょう。
あなたがうつにならない事、元気でいる事のほうが重要です。
なぜなら、あなたが病気になってしまったら、うつになってしまったら、手伝う事すら出来なくなってしまうからなんですよ。
どうでしょうか?くれぐれも忘れないで!
共に、他者を手伝える人になろうではないか?!