脱貧困ブログ

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ブラック企業対策は違法ブラックと合法ブラックを知る事から始めよう!

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10月初めに発覚した、電通での過労死事件に対する話題が未だ冷めていません

healthpress.jp

誰もが知る大企業で、入社わずか8ヶ月の新入社員の女性が過労死させられた衝撃はそれほど大きかったという事なんだと思います。

ネットや他のメディアでは、この過労死事件をきっかけに様々なブラック企業対策が発表されているようです。

代表的な対策は、二つあります

一つは、そもそもブラック企業だと噂されている会社には入らないこと

二つ目は、ブラック企業に入ってしまったら、逃げること、すぐに辞めること

簡単に言うと、今、この二つの対策が支流なのではないでしょうか?

(参照・そろそろ電通あたりの広告代理店は「ブラック企業」であることを常識にしようよ。 : まだ東京で消耗してるの?

 

これは、本当にその通り。まずは、ネットやありとあらゆる情報を確認して、ブラック企業に入らないようにすること。

そして、運悪く、ブラック企業に入ってしまったら、うつになる前に、まずは逃げること、辞めることを考えるのは、最も基本的なブラック企業対策だと思います。

しかし、変に頑固なところがある私は逃げる、辞めるという考えに、違和感があるんです

ズバリ、「悪い事してないのに、何で逃げなきゃいけないんだよ、何で辞めなきゃいけないんだよ!」という怒りが邪魔をして逃げる、辞めるという対策を素直に受け入れられないでいるんですよ

 

だって、そうでしょ?、悪いのは、パワハラ、セクハラして来るブラック企業側にあるんだから。

何でこっちが辞めなきゃいけねぇんだよ、という気分になっちゃうんですよ

いや、もちろん、無理して頑張ってしまったら、今回の過労死のような事件になってしまう。

だから、もちろん、逃げること、辞めることを考えるのは、正しい選択です。

ですが、僕は思うんです。もし、ブラック企業を辞めて、体調が少しでも良くなって来たら、今度はブラック企業と戦う事を考えてほしい、と。

しかし、戦うと言っても、私達は法律の専門家じゃない。相手は大企業です。もし、裁判で戦うにしても、専門家に頼むしかありません。

でも、自分なりに、コツコツと勉強しておくことは出来る。

ただ指をくわえて、ブラック企業にやりたい放題やらせないために、日頃から勉強しておきましょう。

ブラック企業問題は、当ブログのテーマである貧困問題と深く繋がっています。

うつなどで働けなくなれば、そのまま貧困状態になってしまう可能性があるからです

今回は、ブラック企業に負けないための法律を勉強したいと思います。

 

違法ブラックと合法ブラックを理解する

まずは、合法ブラックと違法ブラックをしっかりと理解する事です。

違法ブラックとは、その名の通り、法律に違反する労働条件では働かせている、ということ。

逆に、合法ブラックとは、働かせ方、労働条件は限りなくブラックなんだけど、残念ながら法的に違反しているわけではない、という意味です。

違法ブラックと合法ブラックの違いを知らないと、自分の働き方を見直す事も出来ません。

ぜひ、勉強しておきましょう。

 

貸金

時給にすると907円未満(違法ブラック)

月収(手取り)19万円以下(合法ブラック)注意・額面で23、4万円以下

残業代が実際の時間分出ていない(違法ブラック)

着替えや準備の時間に給料が出ない(違法ブラック)

一分単位で給料・残業代が計算されていない(違法ブラック)

一方的に値下げされた(違法ブラック)

同じ仕事なのに非正規は資金が安い(合法ブラック)注意・不合理な労働条件の相違は違法

成績評価で値下げされた(違法ブラック)

注意・2015年、日本IBMの値下げに違法の判断(東京地裁

 

いかがでしょうか?当てはまるポイントがありましたか?

労働基準法には、労働条件は「人たるに値するものでなければならない」と書かれています(第一条)。

しかし今、日本では「年収200万円以下」の労働者が1100万人超、4人に1人と言われているんです。

この現実を見ると、日本の働き方は限界に来ていると言わざる得ないと思います。

 

労働時間

次に、労働時間です。しっかりと見て行きましょう

 

サービス残業(不払いの残業)がある(違法ブラック)

残業が月45時間以上(合法ブラック)注意・労使の協定が無ければ違法

残業が月80時間以上(合法ブラック)注意・安全配慮義務違反で追及すべし

過大な業務やノルマで仕事が終わらない(合法ブラック)

家に帰ったら寝て起きて会社に行くだけ(合法ブラック)

人手不足で休暇が取りづらい(合法ブラック)

休憩が少ない(違法ブラック)注意・6時間以上で45分、8時間以上で1時間

三歳前の子供がいるのに残業を強いられる(違法ブラック)注意・残業免除を申請できる

 

どうでしょうか?合法ブラックが多い事に驚いたんじゃないでしょうか?

また、二番目にある残業が月45時間以上(合法ブラック)注意・労使の協定が無ければ違法という部分が気になった人もいると思うので、補足しておきますね。

 

労働基準法の抜け道

日本は「一日8時間、週40時間制」です。

これは、学生の頃、学校の授業で習う基本的なルールですよね。

しかし、労働基準法には抜け道があります。

労使で協定を結べば、何時間でも残業させてもよい、という条項です

たとえば、有名なところだと、東芝の協定は「130時間まで」、NTTの協定は「150時間まで」となっています。

これは、厚労省過労死ラインを公然と超えてしまっています。

このように、労使はなかなか厄介な決まりなんです。

 

ブラック企業専門の弁護士やNPO団体に連絡しよう!

ここまで、読者の方々が働いている職場の現状を把握するため、合法ブラックと違法ブラックを紹介して来ました。

もしかしたら、「やっぱり違法だったのか」とショックを受けた人もいるかもしれません。

しかし、ここからが本番です。

 

実際に、違法ブラックをあなたの職場で実感したら、ブラック企業対策専門の弁護士やNPO団体に相談してほしいんです

以下にWEBサイトを掲載しておきます。大事なのは、ちょっとでも「自分の会社はブラックすぎるんじゃないか?」と感じたら、気楽に相談する事です。

www.npoposse.jp

viebeata.com

sougou-u.jp

www.seinen-u.org

共に、ブラック企業が無い世の中を一歩一歩目指していこうではないか?!