「これからの働き方」を考えるための10の質問
今は働き方が崩壊している時代です。
こんなふうに言ったら、大袈裟でしょうか?
しかし、皆さんの記憶に新しい電通の過労死事件などもおきました。
電通の過労死問題と電通の正体!社長の通達文書には反省の色なし! | Light and Shade 〜 人生の光と陰 〜
ドンキホーテも労基法違反の疑いで書類送検されたし、最近では大手エステ会社のブラックぶりが社員によって暴露されました。
この記事を読んでいるあなたの会社は大丈夫ですか?
「キツイだけど、ブラック企業とまでは言えないので、なんとか続けて行こうと思ってる。このご時世、転職活動は大変だし、今の会社にしがみつくしかないよ」
こんなふうに言う人が多いかもしれません。
しかし、脅すわけじゃありまんせんが、今はブラック企業でなかったとしても、気づかない間に会社がブラック化していた、なんて事が起こりうる時代です。
そして、ブラック企業に勤め続けたら、うつになるか、最悪、過労死だってあり得ます。
じゃあ、どうすればいいのか。答えは簡単です。
つねに、自分が今、どんな働き方をしているのかを把握していればいいんですよ
そうすれば、自分の会社の変化に早めに気がつく事が出来ます。
うつになってから気づくのではなく、もっと前に気がつく事が重要なんですよ
そこで、最近、うってつけの本を発見しました。
旗を立てて生きる──「ハチロク世代」の働き方マニュフェスト (就職しないで生きるには21)
- 作者: イケダハヤト
- 出版社/メーカー: 晶文社
- 発売日: 2013/06/15
- メディア: 単行本
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プロブロガー・イケダハヤトさんが書いた「旗を立てて生きる」という本です。
この本の中に、「これからの働き方」を考えるための10の質問がのっています。
今日は、この10の質問の答えを皆さんと一緒に考えながら、現時点での自分の働き方をもう一度、見直してみましょう。
以下が10の質問です。
その1・来月から給料が振り込まれないとしたら、どうしますか?
その2・社外のプロフェッショナルとのつながりがありますか?
その3・下積み3年なんて価値観を持っていませんか?
その4・「会社を辞める」という逃げ道を確保していますか?
その5・最低限の生活コストはいくらですか?
その6・働き方のロールモデルはいますか?
その7・死ぬまで低収入でも働けますか?
その8・仕事を通して解決したい問題意識はありますか?
その9・「会社が目指すこと」と「自分が目指すこと」は一致していますか?
その10・人生のプライオリティは明確ですか?
以上の10個です。
どうでしょうか?、イケダさんが考えた10個の質問は、単独ではなく、すべて連携しているように思えます。
すべて、会社を辞める時の準備は出来ているのか、という想いから、作られた質問のように思うんです。
とくに、気になった質問を考えてみましょう。
来月から給料が振り込まれないとしたら、どうしますか?
イケダさんは、本の中でこんなふうに言っています。
月収は生活の安定を約束する素晴らしいシステムですが、過度な安心感を与えてしまうという「副作用」があるように感じます。
(中略)十分な月収が滞りなく支払われる会社は、オアシスのようなものです。
しかし、オアシスのゆるーい環境に慣れきってしまうと、外で生き抜く力はなくなって行きます。
かつての僕がそうであったように、しばしば月給は危機感、向上心を失わせてしまうというう負の側面を持つのです。
どうでしょうか?
きっと、こんな事を書くと、「そんな事を言われても、しょうがないだろう!、俺(私)には、次の仕事がすぐみつかる能力なんて無いんだよ、今の会社にいるしかない」と、嘆く人がいるでしょう。
しかし、だからこそ、次の質問を考える必要が出て来るんです。
社外のプロフェッショナルとのつながりがありますか?
今の会社にいるしかない、と思っている人は、おそらく自分に自信が持てないんだ、と思います。
気持ちは、よく解る。私自身も争いが苦手だし、何事もスローペースです。
しかし、それは、社外の人達と交流する事でほぼ解決できます。
社外の人達と会って、コミュニケーションする事で、別の視点が見えて来るんですよ
それは、今いる会社の常識がすべてではない、という視点です。
会社の中にいると解らないものですが、その会社ならではの常識というものがあります。
「どう見てもパワハラだけど、みんな我慢しているから、しょうがないのかなぁ・・・」
こんなふうに思っているうちに、いつのまにかパワハラが常識になってしまいます。
そうならないために、なるべく早い段階で、社外の人達と交流するようにしましょう。
実際に会う時間がないなら、SNSを通してコミュニケーションをしてみてもいい。
大切なのは、今いる場所の常識がすべてではない事を知る事です。
「会社が目指すこと」と「自分が目指すこと」は一致していますか?
そもそも、上司が厳しくても、残業続きでも、「会社が目指すこと」と「自分が目指すこと」が一致していれば、ワクワクしながら仕事ができるはずです。
私は思うんです。ブラック企業の最も残酷なところは、会社が目指している事に共感できないのに働かなければいけなくなることなのではないか、と。
あまりにも、会社が目指している事に納得できないのであれば、やはり、辞める事を考えるべきです。
仕事を通して解決したい問題意識はありますか?
忙しさで見失ってしまう時がありますが、そもそも、すべての会社は何かの問題を解決するために、存在しています。
たとえば、郵便局は手紙を届けるという問題を解決している。
警察は、治安を守るという問題を解決している。
病院は、病気を治すという問題を解決している。
すべて問題を解決する事で存在しているんです。
だから、今後、我々が仕事をして行くうえで、最も大事なのは、自分がどんな問題を解決したいのか、をしっかりと確認して行く事なんですよ。
私の場合は、貧困問題解決。
紹介した本の作者であるイケダハヤトさんは、「東京で消耗しないためにはどうしたらいいのか?」という問題意識ですね。
イケダさんは、今のところ、地方(高知)に行けば解決できるのではないか、と呼びかけているわけです。
そして、それが仕事になっている。
さぁ、あなたはどんな問題を解決したいですか?
共に、これからの働き方を考えて行こうではないか?!