素直になる事はマナーを守らなくていいという事ではない!
数年前に、アドラーの「嫌われる勇気」が話題になりました。
きっと、あれだけの大ベストセラーですから、覚えている人も多い事でしょう。
ただ、私は「嫌われる勇気」が話題になってから、ずっと疑問に思っている事があるんです。
それは、嫌われる勇気を発揮する事とマナーを守らなくていい事が一緒になっていないか?、という疑問です
要するに、素直になる事とマナーを守らなくていい事がごっちゃになってしまっている。
最近、本当にごっちゃになっている人、多くないですか?
しかし、素直になる事とマナーを守らなくていい事がごっちゃになってしまうという事は、結局、その人の自信の無さの表れだと思うんです。
今回は、本当の意味で素直になる事は、どういう事なのか?を考えます。
意見を言う時、攻撃的になる人
こんな人に会った事はありませんか?
自分の意見を言う時に、必ず攻撃的になる人。
私、20代前半の若い頃、こういう人の事をかっこいいと思ってました。
考えてみてください。
自分の意見をはっきり言うのは、勇気のいる事です。
自分の意見をはっきり言う事で、意見を言った相手に嫌われてしまうかもしれない。
最悪、生意気だと思われて、ハブにされたり、いじめに合う可能性だってある。
しかし、そんな事を覚悟のうえで、自分の意見をはっきり言い、時には、相手を罵声したりする。
若い頃は、そういう人を本当にかっこいいなぁ、と思っていました。勇気のある人だと思っていました。
しかし、今は少し違います。
自分の意見を嫌われる覚悟で言うのは、かっこいい。けれど、その伝え方、言い方によっては、ものすごくかっこ悪いと思うようになりました。
ちょっと、説明させてください。
自信があるとは、冷静でいられること
私は思うんです。
自分の意見をはっきり言うのに、わざわざ相手を挑発する必要はない、と。
20代前半の頃、かっこいいと思っていた人達は、やっぱり嫌われること、ハブにされることを怖がっていた。
だから、勇気を出すために、自分を攻撃的にして、自分を大きく見せないと、意見が言えなかった人なんだ、と思うようになったんです。
結局、自分の意見を言う時に、攻撃的になる人も、意見を言えない人と同じように、自信がないんですよ。
本当に自信のある人は、ちゃんとマナーを守りながら、冷静に意見を言える人。
態度だけ大きくて、攻撃的な人の意見に騙されてはいけません。
わざと嫌われようとする時点で、結局、自信がないんです。
冷静に相手の事を考えながら、自分の意見を伝えられる人が本当に自信のある人です。
つまり、素直になる事はマナーを守らなくていい事ではない、という事を知っている人。
忘れないようにしましょう。
共に、素直になる事とマナーを守らない事を混同しないようにしようではないか?!