人間は負けてる時が面白い、敗者の美学万歳主義
皆さんは、こんな事がありませんか?
たとえば、サッカーの試合を見ている、とします。
最初は、ファンのサッカーチームを応援する。
当たり前ですね
しかし、時が経つにつれて、自分が応援していたチームがポロ勝ちして来たとします。
すると、なんとなくですけど、応援していたチームよりも、負けているチームを応援したくなってしまう。
こんな事、経験したことありません?
もしかしたら、『いや、そんな応援しているチームを裏切るような真似はしない』と、訴える人がいるかもしれません。
でも、私は、そんな人にこう問いたい!
『勝ってる人を応援して、何が楽しいんですか?』、と。
いやね、もちろん、勝てる展開に持っていくまで、そりゃ、もの凄い努力をしたんだ、と思いますよ
でもね、私に言わせると、その人は『勝ってるからいいじゃん』と、思っちゃう。
問題なのは、つねに、負けている人達の方なんです
戦う価値
『セブン』という映画をご存じでしょうか?
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デヴィッド・フィンチャー監督の出世作で、日本映画の大ヒット作「踊る大捜査線」にも影響を与えた名作です。
主演のブラッドピッドが演じた若い刑事は、映画史の残る名キャラクターだと思います。
さて、この映画で、モーガンフリーマン演じるベテラン刑事は、ラストシーンでこんな事を言います。
『ヘミングウェイは言った。人生は戦う価値のある、素晴らしいものだ。
前半部分は賛成だ!』
どうして、ベテラン刑事は、人生は素晴らしいものだ、という後半部分の言葉を否定したのか?
それは、映画観て頂くと解るのですが、映画を観なくても、この言葉の奥深さが伝わって来ます。
ズバリ、戦う価値があるときは、負ける時だとベテラン刑事は言いたかったのではないでしょうか?
考えてみれば、当然です。
勝負に勝ったなら、とりあえず、そこで決着がついてしまう。
でも、負けたなら、まだ、戦う価値がある!
世の中には、確かに敗者の美学が存在すると思うのです。
この敗者の美学は、ヨーロッパの芸術の分野で、デカダンスと呼ばれ、立派な思想として、認知されています。
もし、この記事を読んでいる人が負け続きでも気にしないでください。
負けている。
それは、戦う価値がある、という事だから。
共に、敗者の美学を極めて行こうではないか?!