禅から学ぶ、競争しないで心穏やかに生きる3つのコツ
ちょっと前に、ベトスセラーになった枡野俊明さんの「心配事の9割は起こらない」を読みましたぁ~
心配事の9割は起こらない: 減らす、手放す、忘れる「禅の教え」 (単行本)
- 作者: 枡野俊明
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2013/08/22
- メディア: 単行本
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いやぁ~、いい本だったぁ~、「禅」って、素晴らしい!
僕は昔から、仏教や禅の考え方に憧れを持っているんです。これまで、僕が影響を受けた本も「仏教」、「禅」の思想を取り入れたものが多いんですよ。
たとえば、養老さんの「バカの壁」や「小さなことにくよくよするな!」も仏教、禅の思想が入っている本ですよね。この2冊も僕のお気に入りです。
で、じっくり考えてみたんです。何で自分は、こんなにも仏教、禅の思想に憧れるのか?
その答えは、「心配事の9割は起こらない」の表紙に書いてあります。
表紙のキャッチコピーを引用してみましょう。
減らす、手放す、忘れる「禅の教え」。
余計な悩みを抱えないように、他人の価値観に振り回されないように、無駄なものをそぎ落として、限りなくシンプルに生きる
いいですねぇ~、上の言葉、すべて素敵なんですけど、とくにビビッと来ちゃったのは、この言葉です。
余計な悩みを抱えない、他人の価値観に振り回されない!
この言葉なんですよぉ~
僕らって、余計な悩みを抱えて、他人の価値観に振り回されて、ヘトヘトになりながら生きてますよね?(笑)
だから、「心配事の9割は起こらない」に書かれた「禅」の言葉が僕の心にグサグサ刺さるんだと思うんです
えっ?「おまえといっしょにするな!俺(私)は余計な悩みも無いし、他人の価値観に振り回されてないぞぉ!」ですって?
本当ですか?本当に本当に本当ですか?(笑)、じゃあ、質問があります。
余計な悩みが無くて、他人の価値観に振り回されていないのに、なぜあなたはそんなにイライラしたり、怒りっぽいんですか?
会社の飲み会で気の弱さそうな後輩を捕まえて、永遠に説教するのは、なぜ何ですか?
ツイッタ―、フェイスブックで愚痴や人の悪口、僕(私)の事を解ってください投稿しちゃうのは、なぜ何ですかね?
はっきり言いますよ、それは、あなたが余計な悩みを持って、他人の価値観に振り回されているからです。
自分の価値観が何か?を解っていないから、「俺(私)のほうが正しい!」とアピールしてみたり、自分を強く見せなきゃいけないと感じているんですよね
僕もあなたもそろそろ認めましょう。
日々、余計な悩みと他人の価値観にめちゃめちゃ振り回されている事を!
今日は、「心配事の9割は起こらない」を参考書にしながら、僕らが余計な悩みと他人の価値観に振り回されない方法を考えて行きましょう。
その1・持ち物を減らす
持ち物を減らす、という言葉を見て、すぐにミニマリストを思い浮かべるあなたは、ネットをよく活用する人なんですね(笑)
知らない人のためにご説明しましょう。
ミニマリストとは、最小限主義者のこと。
ミニマリストの事を詳しく知りたい方は、佐々木典士さんの「ぼくたちに、もうモノは必要ない」を読むと、よく解ると思います。
ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -
- 作者: 佐々木典士
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2015/06/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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佐々木さんは、本の中で、こんな事を言っています。
ミニマリストとは、「本当に自分に必要なモノがわかっている人」、「大事なモノのために減らす人」
この考え方って、「禅」の教えに物凄く近いんですよ。本を読むと、佐々木さんご自身も「禅」の影響を強く受けている事が解ります。
ただ、重要なのは、物を減らす事そのものじゃありません。枡野さんはこんなふうに語っています。
禅に『喜捨(きしゃ)』という言葉があります。
「惜しむことなく喜んで捨てる」ということですが、お寺や神社でお賽銭を投げる事をこう表現するのです。
大切なお金を、なぜ、喜んで捨てられるのか?
それは、「ひとつ捨てることは、執着からひとつ離れることだからです」
執着は心を曇らせる最たるものですから、捨てることは喜ぶべき行為なのです。
物についても同じです。
いかがでしょうか?執着は心を曇らせる最たるもの、本当にその通りですよね
そして、冒頭にご紹介した、ぼくらの余計な悩みって、だいたいこの執着から生まれるものなんじゃないか、と思うんです。
けれど、「執着無くなれ!」って念じれば、自分の執着が消えるわけじゃない。
なので、まずは持ち物を減らす。本当に自分に必要な物は何か?考えて、大事な物のために減らせる人になりましょう。
でもね、物を減らすってけっこう難しいんですよ
日々の忙しさに負けて、めんどくさくなっちゃって、「まぁ、今度、捨てればいいや、掃除は次の日にしよう!」とか思って、そのままになっちゃう(笑)、減らす事に挫折しちゃうんです。
だから、僕は自分の事をミニマリストに憧れるマキマリスト(最大限主義者)と呼んでいるんですよ(笑)
だいたいの人がこのパターンだと思うんです。解決策はただ一つ。掃除する日、物を減らす日をしっかり決めちゃいましょう。
そうすれば、何が何でも物を減らせます(笑)
11月8日(日)と11日(水)に掃除して、いらない物を捨てます!絶対にやります!笑
一気には無理でも、諦めないで減らして行こうと思います。
その2・朝を大事にする
僕は夜型なんです。この記事も深夜一時に書いています。
もはや、深夜の方が集中できる体質になっちゃったんです。
きっと、マキマリスト(最大限主義者)って夜型が多いんじゃないですかね
で、その結果、どうなるか?と言うと、昼間、睡魔と闘う事になるんです(笑)、それも、かなりの長時間。
枡野さんはこんなふうに語っています。
時間を使え、時間に使われるな、という話しをしたいと思います。
心身ともに健康でしかも溌剌(はつらつ)と生きるためには、生活のリズムを崩さないことが大切です。
起きる時間も床につく時間も、その日その日でバラバラと言うのでは、いい体調は保てませんし、心だって疲れて来ます。
しかも、人間はだらけようと思えば、いくらでもだらけられる。怠情に流れれば、際限なく流れてしまうから始末が悪い。
どこかで歯止めをかける必要があります。
あぁ~、耳が痛い!(笑)、そうなんですよね、人間はだらけようと思ったら、いくらでもだらけられる。
僕も休日は昼まで寝てしまいます。
解決策は無いのでしょうか?、あるんです!ポイントは、朝です。
朝を大事にする。私はそのことを声を大にして提案したいと思っています。
朝を大事にするというルールで、もっともキモになるのは「毎日、一定の早い時間に起きる」ということです。
早く起きれば朝の時間帯に余裕が生まれます。
みなさんの中には、ギリギリまで眠っていて、あわてて入れたコーヒーをグッとひと飲みし、カップを流し台に放り出して、脱兎のごとく最寄りの駅に、、、と言った朝を繰り返している人はいませんか?
あぁ~、あぁ~、今度は鼓膜が痛い!(笑)、これは、ほとんど僕の朝の過ごし方といっしょです。
なんとか朝型にして、心に余裕を持ちたいと思います。
その3・自分のものさしで生きる
ある意味、その1の持ち物を減らすとその2の朝を大事にするは、自分のものさしを見つける下準備と言えるかもしれません。
持ち物を減らす事で、「欲しい物ではなく、本当に必要な物は何か?」を考え、朝を大事にする事で、「じっくり自分と向き合う時間をつくる」。
そうする事で、他者、世間の価値観に振り回されない自分のものさしをみつけて、楽しく生きれる。そんな気がします。
枡野さんは、禅語を使って説明しています。
禅では、実践を最も重んじています。
そのことを教えるのが「冷暖自知(れいだんじち)」という禅語です。
器に入っている水は、見ているだけでは「冷たい」のか「温かい」のかわからない。
実際に自分で飲んでみる(あるいは、そこに手を入れてみる)以外に、「冷暖」を知る手立てはないのだ、という意味です。
考えるより動くことが大事なのです。
どうでしょうか?考えるより、動いて、自分で「体験」した結果、自分のものさしが見えて来るという事ですね!
「冷暖自知」、覚えておきましょう!さぁ、どうだったでしょうか?
禅の思想って、やっぱりカッコイイですよね。自分を自分でコントロールできる事をカッコイイと言うのです。
禅の思想には、自分で自分をコントロールするためのアイディアがたくさん詰まっています。
共に、禅の思想から生きる楽しみを学ぼうではないか?!