教育とは知識と教養の違いを教える事です
昨年、以下の記事を読みました
簡単に内容を説明すると、こんな感じ。
エリート大学生の女性に対する暴行事件が相次いだ。
なぜ学力の高い大学生たちがこんな過ちを犯すのか?
今後、再犯を防ぐために、教育と法律を変えて行く必要がある
皆さんもニュースなどで、東大生、慶応大生、千葉大生のわいせつ事件を知って、きっと、以下の疑問を持った、と思うんです。
「なぜ頭のいい人達がこんな事をするの?」
こういう意見、本当に多い。みんな、エリート男子学生の暴行事件を知るたびに、「頭はいいのに、どうして?」という意見を持つ。
しかし、私に言わせれば、「頭はいいのに、どうして?」という意見そのものが、日本教育のミスリードを反映したコメントだと思えてなりません。
どういう事か?
それは、多くの人が知識と教養を勘違いしている、事と深く関係しています。
そして、知識と教養を勘違いしている事で、あのようなエリート大学生たちの暴行事件を引き起こしているのではないか、と思うんです。
ちょっと、説明してみましょう。
知識と教養はどこが違うのか?
まず、はっきり言っておきたい。
あのような暴行事件をしてしまう男子学生たちは、バカです。それも、単なるバカじゃない。超がつくほどのバカなんですよ。
これは、あくまで、私の想像ですが、あのような暴行事件を起こしてしまう男子学生達は、きっと、調子にのっていた、傲慢な奴らだと思うんです。
また、その傲慢さはどうやって作られて行ったのか?、を考えてみました。
私が思うに、きっと、小さい頃から勉強をやって来て、成績も良かった。
そして、勉強ができる事で、多くの人達にちやほやされ、やがて、こんなふうに自画自賛するようになったのではないでしょうか?
「俺は頭のいい教養のある人間だ!」
いや、いや、そこが違うんです。私はそんなエリート男子学生に一言言いたい。
あなたはけして、教養のある人じゃありません。単に知識を知っているだけです、と。
私にとって、知識は、単純に物事を知っているということ。
しかし、教養とは、その知識をどんなふうに使うか?を考え、自問自答すること、なんです。
そういう意味で、事件を起こしてしまうエリート男子学生達は、教養がない。
自分が知っている知識を使って、自問自答しようする姿勢がないからです。
だからこそ、あなたはバカなんだ、と声を大にして言いたくなるんですよ。
しかし、知識と教養を勘違いしている人を生んでしまうのは、世の中の雰囲気が原因だ、とも言えます。
そう、冒頭に紹介した無意識に、「頭はいいのに、どうして?」と言ってしまう、私達にも責任があるんです。
学校の勉強やテストの点数が良いだけでは、けして頭がいいとは言えない。
知識と教養は違うんだ、という事を今後も伝えて行きたいと思います。
もっと言えば、知識と教養の違いを教える事が教育だ、と言ってもいい。
共に、知識と教養を理解して行こうではないか?!