脱貧困ブログ

ひきこもり、ニート、うつ病、障害者、ネットカフェ難民、ホームレス、パワハラ、貧困状態の人を助ける情報を発信して行きます

好きなことは仕事にできないと思うなら、自分が納得できない事に目を向けて解決策を仕事にしてみよう!

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好きなことを仕事にするべきか?するべきではないのか?

これは、ネットなどで時々、議題にあがる人気のテーマです。

皆さんは、どう思いますか?

 

僕は好きなことを仕事にするべきである!、と考える派なんですよ。

ふつうに考えれば、当たり前ですよね?

家族といっしょにいる時間よりも友人といっしょにいる時間よりも、職場の同僚や先輩、後輩といっしょにいる時間のほうが長いんですよ?

だったら、当然、好きなことを仕事にしたほうがいいですよね?

そのほうがストレスを溜めないですむ。

 

でもね、好きなことを仕事にする事を訴えると、必ず批判する人達が出て来ます。

「世の中、そんなに甘くない!」

「好きなことは趣味でやるから、楽しいんだよ!」

などの批判をよく目にしたり、耳にしたりする。

 

気持ちは解らないでもない。結局、まだまだ多くの人が好きなことを仕事に出来ていないし、好きなことを仕事にすることを諦めている。

また、僕自身も一日中、好きなことを仕事にしているか?と聞かれると、「してません」と、答えるでしょう。

う~ん、難しい問題ですよね?

好きなことを仕事にする重要性は解っているけど、「そのうち好きなことを仕事にする」と思っているうちに、どんどん時間は過ぎて行く。

で、結局、嫌いな仕事を嫌々続けて、あっという間に一年経っちゃうというパターンだと思うんですよ、みんな!

 

う~ん、どうすればいいだろう?

何か?いいアイディアありますか?

今日は、僕の考えたアイディアを発表してみます。

簡単に言うと、好きなことを仕事にすることをためらうなら、その逆の嫌な事、嫌いなことに目を向けてみてはいかがでしょうか?というアイディアです。

 

嫌なこと=納得できないこと=仕事になる

嫌なこと、嫌いなことって言うのは、簡単に言うと、自分が納得できない事なんですよ。

これ意外に気がついていない人多いんじゃないかなぁ。

いや、正確に言うと、気がついているんだけど、そこに自分の好きな事を仕事にする事と同じぐらいワクワクする要素がある事を解ってないんですよ

どういう事なのか?ちょっと、テレビのリモコンで説明してみましょう。

 

今では当たり前に使われているテレビのリモコンですが、あれが無かった時って、めちゃくちゃ不便だったと思うんですよ。

わざわざ、テレビの前まで行って、チャンネルをガチャっといじって、変えなきゃいけなかった。

たぶんですけど、テレビのリモコンをつくった人って、そのわざわざテレビの前まで行く作業が嫌だったし、めんどくさくて嫌いだったんだと思うんです。

だから、テレビのリモコンを作った!

しかも、これだけテレビのリモコンが普及したって事は、同じように、「嫌だなぁ~」と、思っていた人がたくさんいたという事ですよ。

 

何が言いたいか?もう、お解りですよね?

そうなんです、あなたが嫌なこと、嫌いなこと、納得できない事を解決しようとすると、それがそのまま仕事になる可能性があるんです

 

もちろん、いきなり、会社を作ったりするのは難しい。

だから、まずは簡単な事から始めて行けばいい。

たとえば、ブログを書き始める事だっていい

 

僕は脱貧困をテーマにブログを書いていますが、それだって、自分や周囲の人達が貧困状態になる事が嫌だから、嫌いだから、納得できないから書いているんですよ

そりゃ、世の中には不器用でコミュニケーションが下手で、仕事が全然できない人がいるかもしれない。

だけど、だからって、貧困状態になって、ホームレスになったりネットカフェ難民になったり、最悪の場合、自殺という道を選んでしまう人がいるのは、おかしい。

それは変えていかなければならない。

 

だから、僕は「脱貧困」をテーマにブログを書き続けるわけです。

皆さんも、まずは自分が嫌いなこと、納得できない事をピックアップして、解決策を考えてほしい。そして、その解決策をブログに書いて行きましょう!

もしかしたら、あなたにしかできない仕事がみつかるかもしれませんよ。

どうでしょうか?好きなことが解らないなら、その逆の嫌なことを考えてみる。

ぜひ、やってみてください。

共に、自分の納得できないことを解決して行こうではないか?!

毒親からの呪いを解くために自分自身を死ぬほど愛せ!

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毒親という言葉をご存じでしょうか?

調べてみると、こんなふうに書いてありました。

以下に、引用してみましょう。

 

子どもを自分の支配下に置き、その人生に有害な影響を与える親を指す俗語。

米国の精神医学者スーザン・フォワードによる書籍『毒になる親』から派生した造語で、同書の邦訳版が1999年に出版されて以降、広く知られるようになった。

子どもへの暴力的・性的な虐待や育児放棄だけでなく、精神的な虐待や過度な干渉も毒親の特徴とされる

毒親による歪んだ親子関係は子どもに深刻な心的外傷を与え、その影響で成人後も対人関係に問題を抱えたり、依存症に陥ったりして苦しむケース少なくない

 

今、これを読んで、「まさに、私の親は毒親だぁ!」と、心で叫んだ人もいるのではないでしょうか?

今回、僕が注目したいのは、子どもへの暴力的・性的な虐待や育児放棄だけでなく、精神的な虐待や過度な干渉も毒親の特徴とされる、という部分なんです。

子供への暴力的・性的な虐待や育児放棄は、もちろん絶対に許してはいけない行為です。

しかし、それと同じぐらい精神的な虐待や過度な干渉と言われる部分もしっかりと見て行かなければならないと僕は考えているんですよ

 

理由は簡単です。暴力的・性的な虐待や育児放棄は、社会問題として世間に認知され、被害にあった子供達を救済していかなければならない、という共通認識があります。

けれど、それに比べて、精神的な虐待や過度な干渉は、今、社会問題として軽く扱われている、と言ってもいい

 

それは、なぜ何でしょうか?

これも理由は簡単で、身体的な被害が無ければ、個人の問題、家族の問題とされてしまう雰囲気が社会に蔓延しているからです

要するに、精神的な虐待や過度な干渉をしてくる親を持った子供たちは、「身体的な被害は無いんだから、後は自分の問題でしょ?!どこの家族でもある事でしょ?!」と、思われているんですよ

口には出さないかもしれませんが、心の中では思っている。

子供たちは、そんな世の中の雰囲気、空気を敏感に感じ取って、ますます苦しんで行きます。

そして、その苦しみは、大人になって、深刻なうつ、依存症となってかたちになって行くんです

どうすればいいのでしょうか?

解決策は無いのでしょうか?

これを読んでいる読者の皆さんは、どんなふうに感じていますか?

 

今日は、世の中に少しでも、毒親からの精神的虐待は深刻な問題である、という認識が広がってほしいという願いから、こんな記事を書いてみようと思いました。

解決策を皆さんと考えて行きたいと思います。

 

毒親からの呪いを解く方法を考える!

 

全力で逃げる!離れる!

まず、最も強力でシンプルな解決策は、毒親から全力で逃げる、離れる、という事です。

親が変わってくれる事を早く諦めたほうがいい、というのが僕の考えなんですよ

中には、「しっかりと向かい合ったり、喧嘩したりしているうちに、だんだんと親と仲良くなって行った」という人がいるかもしれません。

しかし、それは運が良かっただけです。

 

なるべく早く毒親から逃げる、離れる事をオススメします。

けれど、「うつで経済的に余裕が無くて、一人暮らしが出来ない。友達もいなくて、頼る人なんていない。逃げたくても逃げられないんだよ!」と、訴えて来る人がいると思います。

また、そもそも未成年で逃げれない人もいるでしょう。

そんな時は、支援団体に頼りましょう。

 

全部、自分で解決しようとしてしまうと、ネットの情報に頼って、事件に巻き込まれる可能性があります

ですので、信用できる支援団体に頼りましょう・

いくつか信用できる団体を紹介しておきますね

特定非営利法人BONDプロジェクト | 10代20代の生きづらさを抱える女の子のための女性による支援。

女子高校生サポートセンターColabo 一般社団法人Colabo - 女子高校生サポートセンターColabo

べてぶくろ | In great attempts it is glorious even to fail.

特定非営利活動法人自立生活サポートセンター・もやい | もやいは、 自立をめざす生活困窮者の 新たな生活の再出発を お手伝いします。

NPO法人豊島WAKUWAKUネットワーク

 

心の穴と自己受容

さて、なんとか毒親から離れる事が出来ても、苦しみは終わりません。

毒親から受けた精神的な傷、心の穴はそう簡単に癒す事は出来ないんです。

たとえ、離れても追いかけて来るのが呪いというものですよね

 

親から離れる事が出来たら、次のステップとして、自分を受け止める、自己受容して行く事が必要になって来ます

ここで、一冊の本を紹介させてください。

二村ヒトシさんの「なぜあなたは『愛してくれない人』を好きになるのか」という本です。

 ここでは、この本を参考にしながら、心の穴に振り回されない方法を考えてみましょう。

女性のために書かれた恋愛本ですが、男性が読んでも気づきがある良書です。

そして、毒親に傷つけられてきた人が読んでも、参考になる本でもあります。 

 

すべての親は子供の心に穴をあける

二村ヒトシさんは言います。

「心の穴」というのは、自分でもコントロールできない(もしくは自分でコントロールできていると思っていても実際にはそれに操られている)「感情や行動のクセ」であり、その人の欠点や魅力のみなもとだと説明しました

生きづらさがあるとしたら、それがあなたの「心の穴」です。

では、「心の穴」は、どうやってあいたのでしょうか?

 

心の穴は、あなたがまだ幼く心がやわらかいころ、自我が固まる前に、あなたの親、または「親がわりになった人」によって、あけられたのです

 

さらに、二村さんはこんなふうに続けます。

 

子供のころの親との関係を思い出してみましょう。

そこに、「あなたの心の穴が、どうしてそういうかたちになったのか」のてがかりがかならずあります。

 

この心の穴のかたちを把握することが、自己受容につながり、それが毒親から受けた精神的な打撃をやわらげる手がかりになるのではないか、と僕は考えています。

二村さんのこの本は、自然に自己受容して行くうえでのアイディア、コツがたくさん書かれてるんです。

ぜひ、手元に置いて、繰り返し読んでみる事をオススメします。

 

最後に、この本の書いてあるお気に入りのアドバイスをお伝えして終わりにしますね

 

「愛されようとすること」を、辞めてみる

わざと憎まれるようなふるまいをしろって事じゃないですよ。

嫌われるようにするというのは好かれようとする事の裏返し、というか「まったく同じ」です。

「自分が人から好かれるとか嫌われるとかいうこと」に無頓着になってみてください

それができた時、つまり自分で自分を受容した時に初めて「人から愛される」ようになるんです。

 

どうでしょうか?共に、ゆるりと自己受容をして行こうではないか?!

まだ高い参加費の街コンで消耗してるの?時代は、貧乏人の合コン、貧コンだぞ!

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突然ですが、皆さん、街コン行った事ありますか?

たぶん、「数年前、流行り出した時に、何回か参加した事あるよ」と、答える人が多いと思うんです。

僕も一回だけ行った事があるんですよ。まぁ、それなりに楽しかった記憶があります。

でもね、楽しかったんですけど、一言だけ言わしてほしい!

 

街コンの参加費って、何でこんなに高いの!?(笑)

 

都内で行われている街コンの参加費って、以下の料金が相場です。

女性1人 ¥3,200

女性2人1組 ¥6,400

男性1人 ¥7,500

男性の参加費、高すぎないか?!(笑)

いや、女性の参加費が安いのは解りますよ、でも、男性だって3000円、いや、せめて4000円ぐらいでもいいんじゃないの?

僕は世の街コンに対して、そんな想いをずっと抱えて来たんですよ!

 

「それは、男性の立場だけの考えで、女性の立場から考えると、関係ないね」と、仰る人もいる事でしょう。

しかし、ここでもう一度、世の街コンの詳細を思い出してほしい。

以下にいくつかまとめてみました。

 

年収500万以上男子VS女子パーティーin表参道

イマドキ女子vsオシャレBOYS大集合≫プチ街コンⓇ♪シャッフル&告白あり

仕事帰りは恵比寿で恋活PARTY!オシャレBAR貸切!

1人参加限定&20代限定同世代キャンドルnightパーティーin赤坂

 

どうでしょうか?

イマドキ女子とかオシャレBARとか表参道キャンドルnightパーティーin赤坂20代限定などのキーワードがあふれています。

これらのキーワードを見て、きっと、こんなふうに感じる女性がいると思うんです

リア充感、キラキラ感がハンパない!私には無理だ、容姿に自信ないし、地味だし、絶対に参加できないよ」

これは、実際に僕の女友達から聞いた感想でもあります。

 

いかがでしょうか?ここに今ある街コンの問題点があります。

 

その1・男性の参加費が高すぎる!

その2・リア充感、キラキラ感が原因で参加を断念している女性がけっこういる

 

以上の2つです。

で、僕は仲間とある決心をしました。

今ある街コンに不満があるなら、自分たちなりの街コンを企画すればいいんじゃないか?

その1とその2を解決するかたちで、街コンみたいなイベントをつくろう!

 

そこで、我々、考えました。

参加費が高い事に不満を持つ男性とリア充感、キラキラ感を嫌がる女性のための合コンイベント

題して、貧コンです!はい、拍手(笑)

 

貧乏とか地味だからとか、関係ない!

みんなでワイワイやって、仲間を作って行きましょう!

 

第4回 貧コンを開催します!

 

お申込み方法と詳細

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第4回 貧コン! バーベキューin横浜こどもの国

日時:2016年4月17日(日)

時間:11:00こどもの国正面入口集合

17:00頃終了予定

定員:30名 参加費:男性3000円程度、女性2000円程度

(入園料、バーベキュー場利用料、食材、ソフトドリンク飲み放題)実費を当日集めます

 

当日の流れ

11:00~ こどもの国正門前集合

11:30~ レクリエーション(みんなで童心に帰って遊びましょう!そして親睦を深めましょう!)

13:00~ BBQ場へ

13:30~ BBQ

16:00~ 各自散策 or 解散 or 二次会へ

 

申し込み方法

(注意・男性は締め切っている可能性あり)

 

申し込みはhinkon.since2014@gmail.comまで

1.氏名

2.年齢

3.性別

4.職業

5.好きなこと、一言アピール を記載の上、お申し込みください!

 

こちらからもお申込み出来ます

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貧コン!実行委員会 – お金がなくても、仕事がなくても、恋がしたい!そんな若者に出会いと交流の場を提案します。

貧コン!実行委員会オフィシャルブログ

 

過去の貧コンを振り返ろう

ここまで読んで、「えっ?4回もやってるの?」と、驚いた方もいるんじゃないでしょうか?

そうなんです、過去3回の貧コンは大成功を収めました。

ちょっとだけ振り返ってみましょう。

 

第1回 貧コン!@池袋と第3回 貧コン!@目黒

<第一回貧コン!>
2014年6月29日、池袋ギャラリーKにて、第1回「貧コン!ビンボーだって出会いが欲しい!!」を開催いたしました。
 第三回と共に参加して頂いた方のブログでその模様を確認できます。

ぜひ、ご覧ください。

ameblo.jp

ameblo.jp

最後に、貧コン実行委員会事務局長 Y.O.さんからのご挨拶。

はじめまして、貧コン言いだしっぺ、Y.O.と申します。
貧コンの理念は、貧コンと貧困のラインを語るより、変な街コンに金取られるより、金取られない方法で自分たちで場を作ろうよ!というものです。 出会いの自治。

ぜひ、多くの方の参加お待ちしております。

 

共に、貧コンに行って、楽しもうではないか?! 

若者に努力しろ!と言うのなら、ブラック企業を無くす努力もして行こうよ!合法ブラックと違法ブラックを知っておこう

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今、就職して、企業で働き続ける多くの人達は、こんなふうに思っているのではないでしょうか?

「世の中には、かなり酷いブラック企業かまぁまぁ酷いブラック企業しかない。

だから、まぁまぁ酷いブラック企業に就職してしまっても、それは運がいい事なんだから、文句を言わないで働き続けるしかない!」

 

そして、まぁまぁ酷いブラック企業に就職した人達は、かなり酷いブラック企業に就職してしまった人達を見て、ホッと胸をなでおろすようになって行きます。

ニュースなどで、時々、報道されるサービス残業」、「退職強要」、「契約と労働条件が違う」、「労災隠し」、「トライアル雇用」、「過剰なノルマ」、「パワハラ、セクハラ、マタハラ」、最悪な場合、過労自殺もあったりする。

これらの事件を知って、まぁまぁ酷いブラック企業組は、「良かった、自分達はましな方だ、あそこまで酷くない、確かに辛い時もあるけど、恵まれた環境で仕事をしているんだから、感謝しなきゃ!」と、感じると思うんです。

 

どうですか?ドキッとした人いませんか?

まぁまぁ酷いブラック企業組は、裁判沙汰になったりする事もあるかなり酷いブラック企業組の地獄のような環境を知るたびに、「あそこまでじゃない」と自分に言い聞かせながら仕事を必死に続けているわけです

でもね、はっきり言わせて頂きたい!

それって、おかしくないですか?!いつか限界が来ませんか?

 

さらに、まぁまぁ酷いブラック企業組は、上の上司たちにこんな助言をされます。

「不景気なんだから、今時、ブラックじゃない企業なんてあるわけないじゃん!、完璧なホワイト企業なんて幻想だろう?都市伝説だろう?うちはいいほうだと思うよ、そりゃ大変かもしれないけどさぁ、努力して行こうよ!」

どうですか?会社の飲み会とかで上司に似たような言葉を言われた事ありませんか?笑

 

この言葉って、労っているように見えて、実は「もっと努力しろ!」って事が言いたいだけなんですよね?(笑)

しかも、まぁまぁブラック企業に就職した若者達は、かなり酷いブラック企業に就職した若者達の地獄を知っているので、上司の言葉に説得力を感じてしまうわけなんですよ!

「上司の言う通りだ!」と、納得しちゃうんです。

だから、日本のブラック企業問題は、未だに解決していない。むしろ、「まぁまぁ酷いブラック企業で安心する現象」が起きているので、昔より複雑化していると思うんですよ

働き方で苦しんでいる当事者の若者が「もっと努力しなきゃ!」と、思ってしまっている

でもね、その思想、はっきり言って危険です。

限りなくうつ病に近づいています

本当は、20代、30代の若者に「もっと努力しろ!」と言うのなら、ブラック企業を無くしていく努力も同時進行でやって行くべきなんですよ

そうでなければ、働く人達が身も心もボロボロになってしまう。

 

とは言え、すぐに効果がある解決策はないかもしれない。

ここまで、読んでくれている人達は、「言っている事は解るけど、しょうがないじゃん!、諦めるしかないんだよ」と、怒るかもしれない。

気持ちは解りますよ、気持ちは。要するに、「変えられないなら、夢見させるなよ」って事でしょ?

けれど、これだけは言わせてほしい。

このまま世の中に、ブラック企業が蔓延すれば、まぁまぁ酷いブラック企業組の働き方もどんどんキツくなって来るじゃないですか?本当は気づいてますよね?

一歩一歩でいい、牛の歩みでもいい、自分達の働き方を改善する方法を模索して行く時期だと思うんです。

 

では、そこで、具体的に何をして行けばいいのか?

僕は思うんです。

まずは、現状の把握と実際に問題が起きた時の対応を知っておく事なんじゃないか、と。

一つ一つ見て行きましょう。

 

合法ブラックと違法ブラックを知っておこう

現状の把握とは、簡単に言うと、自分達が働いている職場の労働条件が違法なのか?をしっかりとチェックしておくという事です。

残念ながら、労働条件はキツイんだけど、違法とまでは言えない、という事が世の中にはたくさんあります。

今、そんな労働環境合法ブラックと呼んでいるんです。

現在、合法ドラックが問題になっていますが、あれと同じ感覚で、多くの会社内でも合法ブラックと言える労働環境が生まれていると思うんですよ。

そこで、今回はザッと合法ブラックと違法ブラックの違いをまとめてみました

 

あなたが働いている職場が合法ブラックなのか違法ブラックなのかをチェックしてみてください

まずは、現状を把握しましょう。

 

賃金

時給にすると907円未満(違法ブラック)

月収(手取り)19万円以下(合法ブラック)注意・額面で23、4万円以下

残業代が実際の時間分出ていない(違法ブラック)

着替えや準備の時間に給料が出ない(違法ブラック)

一分単位で給料・残業代が計算されていない(違法ブラック)

一方的に値下げされた(違法ブラック)

同じ仕事なのに非正規は資金が安い(合法ブラック)注意・不合理な労働条件の相違は違法

成績評価で値下げされた(違法ブラック)

注意・2015年、日本IBMの値下げに違法の判断(東京地裁

 

いかがでしょうか?当てはまるポイントがありましたか?

労働基準法には、労働条件は「人たるに値するものでなければならない」と書かれています(第一条)。

しかし今、日本では「年収200万円以下」の労働者が1100万人超、4人に1人と言われているんです。

この現実を見ても、やっぱり日本の働き方は限界に来ていると言わざる得ないと思います。

 

労働時間

次に、労働時間です。しっかりと見て行きましょう

 

サービス残業(不払いの残業)がある(違法ブラック)

残業が月45時間以上(合法ブラック)注意・労使の協定が無ければ違法

残業が月80時間以上(合法ブラック)注意・安全配慮義務違反で追及すべし

過大な業務やノルマで仕事が終わらない(合法ブラック)

家に帰ったら寝て起きて会社に行くだけ(合法ブラック)

人手不足で休暇が取りづらい(合法ブラック)

休憩が少ない(違法ブラック)注意・6時間以上で45分、8時間以上で1時間

三歳前の子供がいるのに残業を強いられる(違法ブラック)注意・残業免除を申請できる

 

どうでしょうか?合法ブラックが多い事に驚いたんじゃないでしょうか?

また、二番目にある残業が月45時間以上(合法ブラック)注意・労使の協定が無ければ違法という部分が気になった人もいると思うので、補足しておきますね。

 

労働基準法の抜け道

日本は「一日8時間、週40時間制」です。

これは、学生の頃、学校の授業で習う基本的なルールですよね。

しかし、労働基準法には抜け道があります。

労使で協定を結べば、何時間でも残業させてもよい、という条項です

たとえば、有名なところだと、東芝の協定は「130時間まで」、NTTの協定は「150時間まで」となっています。

これは、厚労省過労死ラインを公然と超えてしまっています。

このように、労使はなかなか厄介な決まりなんです。

 

ブラック企業専門の弁護士、NPO団体に相談しよう

ここまで、読者の方々が働いている職場の現状を把握するため、合法ブラックと違法ブラックを紹介して来ました。

もしかしたら、「やっぱり違法だったのか」とショックを受けた人もいるかもしれません。

しかし、ここからが本番です。

 

実際に、違法ブラックをあなたの職場で実感したら、ブラック企業対策専門の弁護士やNPO団体に相談してほしいんです

こんな事を言うと、あなたは激怒するかもしれない。

「相談出来たら苦労しないんだよ、相談したのがバレて会社で虐めにあったり、パワハラが酷くなったらどうするんだ!、ジッと我慢するしかないんだよ」

こんなふうに訴えたくなる人もいるでしょう。

しかし、冷静になって考えてみましょう。

ちょっとあいた時間に、電話をして相談するのは簡単だし、無料です。

会社にバレる事はありません

最初に書いたように、まずは一歩踏み出すこと、それが大事だと思うんですよ。

 

どうでしょうか?もし本当に職場がブラック企業で苦しんでいるなら、相談してみてください。

また、先ほどのチェックで、自分の職場が合法ブラックだったとしても、諦めないで、相談してください

なぜなら、その道のプロに相談すると、法律の抜け穴を教えてくれたりするからなんですよ。

たとえば、労働時間のチェックポイントで残業が月80時間以上(合法ブラック)、注意・安全配慮義務違反で追及すべし、と書いてあったのを思い出してみてください。

安全配慮義務違反なんて法律、しらなかった人多いんじゃないですか?

こんなふうに、僕らには知らない法律がまだまだたくさんあるんですよ

最後に、ブラック企業対策をしている弁護士団体、NPO団体を紹介しておくので、参考にしてみてくださいね。

共に、ブラック企業が無い世の中を一歩一歩目指していこうではないか?!

www.npoposse.jp

sougou-u.jp

www.seinen-u.org

イケダハヤト氏の魅力は貧困問題を書く事です、イケハヤさんが書いた貧困問題記事8選

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ちょっと前に、人気ブロガー・ぬらひかるさんがこんな記事を書いてました↓

イケダハヤトとは、ブログ界で限りなく頂点に近い存在である。ところで、誰か彼の魅力について教えてくれないか? - 『ぬ』ラブろぐ

読んで頂くと解るんですが、「イケハヤさんの記事の魅力とはなんだ?、誰か教えてくれ!」という切実な訴えを感じさせる記事ですね(笑)

僕はイケハヤさんの信者ではありませんが、イケダハヤトファンです。

ですので、今日は一つ、ぬらさんの疑問にお答えして、イケハヤさんの記事の魅力をお伝えしたいと思うんですよ

 

ただ、もしかしたら、普段はまったくブログを読まないんだけど、今日はたまたまこの記事を読んでいる、という人がいるかもしれません。

そんな人のために、まずは、イケハヤさんのプロフィールをご紹介しておきましょう

イケダハヤト。ブロガー+編集者。1986年生まれ。

早稲田大学政治経済学部卒義後、大手メーカーに勤務。

会社員生活を経験した後、3年目に独立。2015年に家族で高知の限界集落に移住。

ブログ「まだ東京で消耗してるの?」の月間PV数は約300万。

オンラインサロンを主催する他、「ビックイシューオンライン」編集長を務める。

「年収150万円で僕らは自由に生きていく」、「武器としての書く技術」、「新世代努力論」、「まだ東京で消耗してるの?」など著者多数。

 

いかがでしょうか?プロフィールを読んだだけでも、マルチな才能を発揮しながら活躍されている事がよく解りますね。

僕が今回、注目したいのはプロフィールにある「ビックイシューオンライン」編集長を務めている、という部分なんです。

皆さん、知ってます?ビックイシュー?

ちょっと、WEBサイトから引用してみましょう

ビッグイシューは1991年にロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊しました。

ホームレスの人の救済(チャリティ)ではなく、仕事を提供し自立を応援する事業です。

厚生労働省の調査(2012年)では野宿生活者の約6割を超える人が働いており、約3割の人は仕事をして自立したいと思っています。『ビッグイシュー日本版』は働き収入を得る機会を提供します。

定価350円の雑誌『ビッグイシュー日本版』をホームレスである販売者が路上で売り、180円が彼らの収入になります。最初の10冊は無料で提供し、その売り上げ(3,500円)を元手に、以降は1冊170円で仕入れていただく仕組みです

詳しくは、ぜひホームページをご覧なってください↓

 ビッグイシュー日本版|ビッグイシュー日本とは

要するに、イケハヤさんは、ネット内のビックイシューを手掛ける編集長をやっているという事なんですね

 

引用からも解るように、ビックイシューはホームレス問題を中心にした貧困解決に取り込むNPO法人です。

実は、ここに 、イケダハヤトさんが書く記事の魅力があります

イケダハヤトさんのように、日本の貧困問題に注目して、ブログ記事を書き続けて来たブロガー・編集者はいません

おそらく、匹敵するのは、ブログ界の女王、ちきりんさんぐらいではないでしょうか?

ただ、ちきりんさんは貧困をテーマにしたブログ記事は書くけれど、イケハヤさんのように自ら貧困問題解決に取り込むNPO法人の内部に入って編集長まで務めちゃうなんて事はないわけです(笑)

ここがイケハヤさんの魅力であり、面白さではないでしょうか

 

という事で、今日はそんなブロガー+編集者、イケダハヤトさんの大きな魅力である貧困問題をテーマにした記事を集めてみました。

ぜひ、皆さんもその魅力を感じて頂きたいと思います!

 

イケハヤさんが書いた貧困問題記事8選

 

生活保護から考える

「弱者の正義」が蔓延する日本:生活保護バッシングに見る、日本の不思議な国民性 : まだ東京で消耗してるの?

ひきこもりの若者は、生活保護で自立できる : まだ東京で消耗してるの?

生活保護から考える (岩波新書)

生活保護から考える (岩波新書)

今回、改めて、イケハヤさんが書いた貧困問題の記事をいくつか読んでみて、気がついた事があります。 

それは、僕とイケハヤさんの日本の貧困問題に対する認識には共通点が多いという事です。

たとえば、自己責任論の無意味さ、貧困問題を解決しようとするNPO社会起業家を応援して行く事の重要性など、多くの共通点があります。

中でも、注目するべきところは、生活保護の補足率や弱者が弱者を叩く社会の構図についての意見です。

 

ご紹介する上の二つの記事は、イケハヤさんのブログ記事で、NPO法人自立サポートセンター・もやい理事の稲葉剛さんが書いた「生活保護から考える」の書評です。

僕もこの本は二回ほど読ませて頂きましたが、貧困の現場から浮かび上がってくる問題点をどんなふうに変えて行けばいいのか?という観点から書かれている良書です。

イケハヤさんが書いている最も基本的で、大事な部分を引用してみましょう。

 

ネット上では頻繁に見られる「生活保護バッシング」について驚くのは、2chを中心に、「自分は生活保護水準以下でも働いて、つつましく生きている。だから受給者たちは贅沢だ」という批判が多く見られることです。

稲葉さんも著書で指摘していますが、もし本当にそうなら、ご自身もぜひ生活保護を受給すべきです。生活保護は「健康で文化的な最低限度の生活ナショナルミニマム)」での暮らしを保証する制度であって、収入が十分でない場合は、働いていても利用することができます

 

まさに、その通りです、当ブログでも生活保護の重要性を訴え続けて来ましたが、まだまだ知られていない事が多いので、今後とも書き続けて行きたいと思います。

生活保護は、国民、すべてに認めている権利です。

 

シングルマザーの貧困

(本)鈴木大介「出会い系のシングルマザーたち」—生活保護問題に関心がある方は必読 : まだ東京で消耗してるの?

最貧困シングルマザー (朝日文庫)

最貧困シングルマザー (朝日文庫)

ルポライター・鈴木大介さんの「最貧困シングルマザー」についてのイケハヤさんの書評です。

この本は、僕もブログで紹介させて頂きました。

『最貧困シングルマザー』で悟った、強さとは「助けてくれ!」と言えること、弱さを見せれること - 脱貧困ブログ

ポイントは、生活保護の負のイメージを怖がって、福祉生活保護)を拒絶してしまうシングルマザーが多いという事と水際作戦の問題です。

これは、イケハヤさんも問題点として本を引用しながら、以下の点をあげています。

 

「売春に生活費を依存する」という選択にまで追いつめられていながら、取材対象者のほとんどが、生活保護を受けていなかった。

・理由の一つは、生活保護の申請がなかなか通らないこと。「なぜ働けないのか?」「元夫のとの養育費の話をやり直せないのか?」とイジメのように社会福祉事務所に問いただされる。

生活保護を受けているだけで「泥棒扱い」を受ける、と吐露する取材対象者も。生活保護を受けていることを原因に、子どもがいじめに遭う。

「バレない売春で稼ぐ方が、生活保護の差別よりマシ」。

婚活も生活保護不受給の原因生活保護を受けているというだけで、男性からは引かれてしまう。

これらの厳しい現実を前にしたイケハヤさんの言葉が印象的です。

 

僕たちはもっと他人に寛容になれないのでしょうか?

それほど余裕がなくなっているのでしょうか?

余裕を失わせるものはなんなのでしょうか?

どうすれば解決するのでしょうか?いますぐ、何ができるでしょうか?
…この本に触れると、こうした疑問符と延々と向き合うことになると思います。

ぜひ多くの方に手に取ってもらい、これからの社会を生きる上での態度について考えるきっかけにして欲しいです。 

僕も同感です。そして、「どうして僕たちは他人に寛容になれないのか?」というイケハヤさんの問いは次の記事にも続きます。

 

生活保護バッシングの無意味さ

生活保護バッシングをする人のコメントがすごくうんざりするのでシェア : まだ東京で消耗してるの?

「不正受給が増えているから、生活保護予算も大幅に増えている」? : まだ東京で消耗してるの?

生活保護予算の99.5%は適正に執行されている—「不正ゼロ」主義の問題点 : まだ東京で消耗してるの?

イケハヤさんは、生活保護利用者バッシングする人たちに対して、こんなふうに批判しています。

制度の改善という論点もありますが、そもそもの段階で、制度に関する無知が蔓延しているように感じます。バッシングしている人、生活保護についてどれくらい知っているんでしょうね

そうなんですよね、そもそも生活保護がイメージだけで語られすぎているんですよね

当ブログもイケハヤさんに負けずに、生活保護をテーマにした記事を書いて行きたいと思います。

 

ベーシックインカム

「労働を忌避する怠け者」が生活保護をもらって生きるのは、許容されるのか? : まだ東京で消耗してるの?

僕は、上の記事を読んで、イケハヤさんなりのベーシックインカム論のような気がしたんですよ

上の記事のような発想が弟子たちが成長するまで、ベーシックインカム方式で支えようという考えに発展して行ったんじゃないですかね?まぁ、勝手な想像ですけどね(笑)

イケハヤ事務所の報酬は、今話題の「ベーシックインカム」方式です。 : まだ東京で消耗してるの?

 

若者の住まいの貧困

「未婚で年収200万円以下の若者」の約8割は親の実家に住んでいる。調査から明らかになった、若者の「住まいの貧困」の実態 : まだ東京で消耗してるの?

 

実は、この記事で紹介されている「『若者の住宅問題』-住宅政策提案書[調査編]-」という調査レポートの発表シンポジウムに僕は参加しています。

その時の記事がこちら

『市民が考える若者の住宅問題シンポジウム』に参加して、当事者である私が考えた4つの解決策 - 脱貧困ブログ

 

この調査レポートで、驚くべき事実が発表されています

親と別居している若者の13.5%はホームレス経験あり、という発表です。

この事実、一つだけでもハウジングプア(住まい貧困)が大きな問題点になって来ている事が解りますね

 

さぁ、どうだったでしょうか?

調べると、まだまだイケハヤさんが書いた貧困問題記事があるんです。

本当に記事を量産してきたブロガーなんだな、という事が解りますね(笑)

当ブログも見習って行きたいと思います

共に、イケハヤさんの貧困問題記事を追いかけて行こうではないか?!

自分の短所を直すな!新しい劣等感が生まれるぞぉ、あなたの短所が生んだ長所がある

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成長するって、どういうこと?

こんなふうに聞かれて、あなたらどんなふうに答えますか?

 

「自分の短所、ダメな所をしっかり見つめて、直すために努力すること」

答え方は、いろいろあるかもしれません。が、きっとこんなふうに答えると思うんです。

 

でもね、この考え方は辞めたほうがいいんですよ

今日は、その理由をじっくりとご説明したいと思います。

 

短所と長所はコインの表と裏

理由は、簡単なんです。

あなたの短所は、あなたの長所でもあるからなんですよ

あなたの短所を直すと、あなたの長所もいっしょに消えてしまいます

 

たとえば、「自分はお人好しで、誰かに何かを頼まれると、本当は嫌なのに断る事が出来ないんだよなぁ~」という悩みを持った人がいたとします。

その人は、はっきりとNOが言えない自分の性格を自分の短所、欠点、弱点だと思っている。

でもね、その人のはっきりとNOが言えない性格が多くの人を癒したり、救っている事だってあるんですよ

 

はっきりとNOが言えないって事は、シンブルに言えば、優しさがあるって事です。

それって、紛れもなく長所じゃないですか!

もしかしたら、その優しさを魅力と判断して、他の人には話さない事をあなたにだけ話してくれる人だっているかもしれない

気がついていないだけで、はっきりとNOを言えない性格のほうがいいと言ってくれる人だっているんです。

 

そうなんです、あなたの短所、欠点、弱点は、あなたの長所でもあるんですよ

あなたの短所が生んだ長所が確かに存在するんです

まずは、しっかりとその事を覚えておいてください。

 

新しい劣等感を生んでしまう可能性

では、自分の短所を一生懸命に直そうとしてしまうと、どうなってしまうのか?

それは、タイトルにもあるように、新しい劣等感が生まれてしまうんです

たとえば、先ほどのはっきりとNOが言えない性格を短所と思っている人で説明してみましょう。

その人は、自分の短所であるはっきりとNOが言えない性格を直すために、強い自分を演出するようになります

友人に何かを頼まれても、思い切って断る。ムカッとしたら、感情を出してキレる。

そんな言動を何日か続ける事で、その人の内面に変化が出て来ます

変化と言っても、良い変化と悪い変化があります。

 

良い変化とは何か?

それは、はっきりと自分の意見を言う事で、その人がイキイキして来るという変化です。

この良い変化が起これば、新しい劣等感が生まれる心配はありません。

どんどん自分を変えて行きましょう。

 

しかし、悪い変化が起きる事もあります

それも、けっこうな確率で起きる。

悪い変化とは、はっきりと自分の意見を言う事に罪悪感を覚えて来る、という変化です。

やっぽり、今までの自分と違う事をすれば、これまで一緒にいてくれた友人達は離れて行きます。

それは、もしかしたら、あなたの短所が生んだ長所に魅力を感じて集まって来た友人達だった可能性があるんですよ

ただ、これは、新しく自分の側に集まって来た人達を好きになれれば問題ありません。

しかし、僕の経験上、悪い変化を起こしてしまった人達は、新しく自分に集まって来た人達に対して嫌悪感を持つようになってしまうんです

結果、悪い変化が起きてしまった人は、こんなふうに思うようになってしまいます。

「あぁ~、やっぱり自分は何をやっても嫌われる人なんだぁ~、人から好かれる事なんてないんだぁ~」

この感情こそが自分の短所を直そうとして生まれた新しい劣等感なんです。

すべて、自分の短所が生んだ長所に気がつかなかった事で発生した悲劇なんですよ

この先も、どんどん自分の感情を刺激して、喧嘩の弱いヤンキーみたいになって(笑)、グループの中でどんどん孤立して行きます。

最終的に、自分の親に当たるしかなくなって、最悪の場合、ひきこもりです。

僕は、このパターンを何度も見て来ました。

 

自分が人から感謝されていることに気がつく

すぐ効果のある解決策はありません。

でも、今日から、ぜひ、試してほしい事があります。

それは、自分が人から感謝されていることに気がつく、ということ。

これは、自分の短所を直そうとしていると、なかなか気がつかないんです。当然ですね、自分の短所しか見えてないんだから。

だから、意識して、他者から感謝されている事を見つけて行く

まずは、これをやってみてください。

大丈夫、必ず、感謝されている事があります。

ほんのちょっとした事を手伝っただけで、「ありがとう」と言われたら、そこにあなたの長所があるんです。忘れないで!

共に、自分の短所から生まれた長所をみつけて行こうではないか?!

『最貧困シングルマザー』で悟った、強さとは「助けてくれ!」と言えること、弱さを見せれること

鈴木大介さんの『最貧困シングルマザー』を再読しました。

最貧困シングルマザー (朝日文庫)

最貧困シングルマザー (朝日文庫)

 ベストセラーになった『最貧困女子』を読んでから、鈴木さんが書いた本を読み続けて来ました。

鈴木さんを知らない方は、こちらをご覧ください↓

鈴木 大介(すずき だいすけ、1973年 - )は、日本のルポライター

「犯罪する側の論理」「犯罪現場の貧困問題」をテーマに、裏社会・触法少年少女らの生きる現場を中心とした取材活動を続ける[1]。『家のない少年たち』は週刊モーニング連載の漫画『ギャングース』(肥谷圭介画)の原案となった。2015年、『最貧困女子』で第14回新潮ドキュメント賞候補

当ブログでも紹介させて頂いています

生活保護受給者に自己責任論を訴える人は、鈴木大介氏『最貧困女子』を読んでみろ! - 脱貧困ブログ

 

さて、この本を読むのは、今回で3回目。

この本は、読むたびに、注目する部分、心が動かされるポイントが違う不思議な本なんです

まぁ、そもそも、その時の自分の感情、環境によって、心が動くポイントが違くなる、っていうのが本を読む醍醐味なのかもしれません。

 

で、今回、読んでみて、僕が感想として強く持ったのは、多くの人が『強さ』を勘違いしている、って事なんです。

タイトルにもあるように、『強さ』とは、堂々と「助けてくれ!」と言えること、弱さを見せれること、だと改めて感じたんですよ

けして、「人より能力が優れていること」だったり、「弱点を見せない」事じゃない

むしろ、強さって、その逆なんです。

 

それは、この本の第5章を読むと、よく解ります。

ちょっと気になった部分を引用してみましょう。

 

福祉を「拒絶」する母

鈴木さんがNPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ」を取材した時の事です

NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ」とは、母子家庭の救済、地位向上をシングルマザー自身が図っていくための自助団体。

生活保護母子加算廃止問題でも最も積極的に発言を繰り返してきた市民グループです。

ぜひ、WEBサイトもご覧ください↓

しんぐるまざあず・ふぉーらむ

 

鈴木さんは「NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ」に取材して行く中で、自分自身が最貧困シングルマザー達と向かい合って感じた、絶望感、無力感を話して行きます。

 

「ある取材対象者の場合、両親との関係は完全に断絶しており、何年も連絡を取っていない。

他に頼れる親族もいない。一人娘はすでに施設に保護されているが、うつ症状は相当に酷く、大量の薬でなんとか自殺願望を抑え込んでいる状態。

なんどかハローワークにも通ったが、とてもまともに仕事ができる体調でも心理状態でもない。

失職して出会い系サイトで会った男から貰うお金が所得のすべてになって半年状態。

貯金はほどんど使いつぶし、財産になるものもなく、ついに家賃にクレジットカードで借りたお金を充てたところだった。

すなわち、完全に後がない状態だったんです

 

こんな状況から、鈴木さんは取材対象者に、生活保護を薦めます。当然の事ですね。

生活保護を利用すれば、とりあえず生活を立て直す事が出来ます。

しかし、事態はそう簡単には進みません。

 

「もう頑張りつくして来たのだから、生活保護を受け精神障害者(保険福祉)手帳も取得して、少し休んでもいいのでは?」

 

こんなふうに、取材対象者に呼びかけた鈴木さん。

けれど、その呼びかけはまったく届きません。

 

「鈴木さんは本当に何も知らないからそんな事が言えるんだよ

生活保護なんて受けたら、このへんじゃみんなすぐにバレちゃう。

仕事も来なくなるよ。障害者手帳は前の(精神科の)先生からも取ればいいって言われたけど、よくそんな、、、、。他人事だから言えるんでしょ!」。

にべもなく電話をガチャリと切られた。

 

また、こんな事も言われました。

 

「でも~、やっぱり無理だって、生活保護を受けたら周囲の目だってあるし。

今まで無収入で生きて来た事だって、普通に考えたら彼氏がいて、養ってもらってるって思われるに決まっているじゃん。

そうじゃないことを、どう説明するのか解らない。出会い系でどうのこうのとか説明するの絶対無理」

 

この反応は一人だけではありません。

他のシングルマザーも同じような反応をするんです。

たとえば、こんな意見。

 

「子供は残酷だから、どんなことでもイジメになるでしょ。

うちの地元は母子家庭もうちだけじゃないし、少なくないけど、前にこんな話しがあった。

節約しようとして、リサイクルショップで子供の鞄を買ったお母さんがいたのね

でも、それが同級生のお兄ちゃんが売った鞄で、それが理由でイジメを受けるようになっちゃった」

 

このように、生活保護を必要とする最貧困のシングルマザー達は、周囲の目、差別から来る子供のイジメを怖がって、なかなか生活保護を受けようとしません

最貧困の状態であるのに、受けようとしないんです。

この残酷な現実を知った鈴木さんは、次に「NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ」のような支援団体に繋げる事を考えます

しかし、これも簡単ではありませんでした。

 

「その人たち(NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ)に今までの(出会い系で売春して来た)事ことを言うの?、それは無理だよ

どうせ話したらあなたが悪いって言われる。(売春のこと)言わないで、生活保護の手伝いをしてくれるの?鈴木さんから紹介した時点で、(売春をしたシングルマザーだって)解ってるんじゃ、意味ないよ。

そもそも、うちまで来てくれるのかな、電話の相談しても通じないとかない?いつも話し中なんじゃないの?」

 

こんなふうにシングルマザーに言われてしまったんです。

このコメントは、女性たちの集団、グループの中で、イジメや差別を長年、受けて来たトラウマが言わせているんだと思います

鈴木さんが絶望感、無力感を持ってしまったのも無理はありません。

 

積極的に『助けて!』と言って行こう

ここまで読んで、皆さんはどんなふうに感じたでしょうか?

もしかしたら、「もう知らない!、そんな奴ら、ほっておけ!、俺(私)達にはどうする事も出来ない」と、諦めるかもしれません。

解る、すごく解ります。

でもね、これから、ますます少子高齢化が進んで、働けない高齢者が増えて来ます。

消費税だって、上がる。日本の社会全体が弱くなって行くんです

それは、逃れられない。最貧困の問題は、嫌でも、自分たちの問題として引き受けなければいけないんです

 

もっと、はっきり言ってしまえば、最貧困の人達がじわじわと増えて行く社会になって行くという事ですよ。

解決策は、簡単じゃありません。しかし、今日から出来る事が一つあります。

それは、困ったら助けを求める癖をつけること、です。

自分の事は自分でやる、人に迷惑をかけないとか、そういうのは、もう辞めましょう。

だって、そんな想いが鈴木さんの本で紹介された最貧困シングルマザー達を苦しめている事は間違いないからです。

また、人に迷惑をかけること、助けを求めることに、もっと寛容になりましょう

社会全体に「助けて!」と言っても、バカにされたり、怒られたりしない雰囲気が もっともっと必要なんです。

 

この本を読んでみると、人に「助けてくれ!」と、言えることこそが「強さ」だと思えてなりません。

勇気を出しましょう。本当の意味で強くなりましょう。

共に、勇気を出して、「助けてくれ」と言える人になろうではないか?!