脱貧困ブログ

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就職せずにフリーターを選んだ君へ、夢と目標は違う事を知ったほうが良いと思うたった一つの理由

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4月半ばになると、新しいスーツを着て歩く新社会人の方を見かけるようになります

僕は就職を選ばなかったので、就職して企業に入った後輩の皆さんを心から尊敬します

同時に、就職しないで、フリーターの道を選んだ人の気持ちもよく解る。

「いや、いや、あんたといっしょにするなよ!」と訴えたくなる人もいるかもしれません。でも、よく解っちゃうんですよ。

就職しなかったあなたは、もしかしたら、小説家志望者じゃないですか?役者志望者じゃないですか?または、プロのミュージシャン志望者だったりするんじゃないですか?

素晴らしい!自分のやりたい事があるのは、良いことです!ぜひ、頑張って頂きたい!

でもね、夢を見ている人に、冷や水をぶっかけるような事を言いますが、夢ってやつは、ほとんど叶いません。

もっと言うと、叶わないからこそ夢なんです。だから、今から夢を目標に変えましょう

今日のテーマは、夢と目標の違いについてです。

 

夢と目標は違う事を理解したほうが良いと思うたった一つの理由

 フリーライター中川淳一郎さんの『夢、死ね』という本を読むと、夢と目標の違いがよく解ります。

そして、夢と目標を混同してしまう事がどれだけ危険な事なのかが解る良書でもあると思うんです

で、何で私がこんなに切実な想いで、夢と目標の違いを語るか?というと、この本で描かれている夢と目標を勘違いしてしまった青年の成れの果てが私だからなんですよ(笑)

本に書かれている中川さんの厳しいご意見を引用してみましょう。

知り合いのミュージシャン志望者、コボちゃんと私が知り合ったのは、13年前だった。

当時、23歳だった彼は、「バイトをしながら音楽をしています」と言った。

それから、2年後、「CDを出しました」と言っていた。だが、そのCDはまるで売れなかった。

というか、インディーズで1000枚刷っただけなのであり、自費出版のようなものだ。

(中略)そして4年前、32歳になったが、まだバイトをしていた。だが、32歳を過ぎて突然バカ売れしたバンドなどめったに聞かない。

結局、音楽で売れるだけの才能がコボちゃんとそのバンドメンバーにはないのである。

音楽をやりたいのであれば、20代前半までは必死に売れることを目指してやればいいのだが、そこで売れなかった場合は、もう趣味でやった方がいい。

(中略)音楽で稼ぐのは、あまりにも厳しい。ただ、コボちゃんは『いつかメジャーに』、『いつか音楽で成功する』と夢を抱いており、さらには、もう32歳になってしまったが故に引くに引けない状況に陥っていたのだ。

親が死んだらどうするのだろうか?と他人事ながら心配になってしまった。

いつ夢を諦めるべきか?そのタイミングはビシッと決めなくてはならない! 

 

いつ夢を諦めるのか?君は考えていますか?

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どうでしょうか?最後の『いつ夢を諦めるべきか?そのタイミングはビシッと決めなくてはならない』という言葉がおもいっきり心に刺さって来ますね(笑)

というのも、私はコボちゃんと同じ感覚を持っていたからなんです。もっと、はっきり言えば、コボちゃんは、私の生き写しです(笑)

コボちゃんの場合は、ミュージシャンですが、私の場合はシナリオライターなんですよ

映画、ドラマが大好きで、いつか傑作と言われる作品を書くのが自分の夢でした。

でも、向いていなかったんです。映画、ドラマは好きなので、朝から晩まで観ても、全然苦痛じゃないし、一日中、映画、ドラマの話しをしていても飽きません。

それは今でも私の強みです。ただ、とにかくシナリオを書くのが遅かった(笑)

そして、最終的にシナリオを書かなくなるんです。シナリオを書かないのに、シナリオライター志望者です、と訴えるよく解らない人になってしまっていたんです。

いますよね?「小説家になって、売れっ子になる」と宣言するだけで、いつまでも経っても小説書かない奴(笑)、僕は、あのタイプとほぼ同じだったんだと思うんです。

 

ただ、自分は映像関係の専門学校に出ていたので、そのへんの繋がりを使って、コネでテレビドラマの企画会議に呼んでもらう事はありました。

そんな時、映画、ドラマをたくさん観ていたので、「このラブストーリーは、マディソン郡の橋のパターンで行きましょう」とか、プロデューサーに「今回の企画は、家族もの+サスペンスで行きたいんだけど?」とか言われた時に、「だったら、イーストウッド監督のミスティックリバーで行きましょう!」と言った意見は言えるんです。

でも、意見を言うだけ(笑)。だから、企画会議には呼ばれるけれど、シナリオを書かしてもらえないという状態が何年も続いたんです。

で、そうすると、自然に企画会議にも呼ばれなくなるわけですよ。当たり前ですよね?シナリオを書くのが遅いんだから(笑)。

 

そうやって、30歳まで続けて、そこでようやく気がつくんです。

「あっ、俺、シナリオライター向いてない!」。遅いだろ!というツッコミをしたくなった人、ごもっともです(笑)

でも、そんな夢破れた人だからこそ気がついたんですよ、夢と目標は違うんです

今日は、その事を実感たっぷりにお伝えしたいと思ったわけです。

 

夢を目標にするために、タイムリミットを決めよう!

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大事なのは、夢を目標に変えるために、夢を諦める日付をしっかり決める事です。

夢を諦める日付を決めた瞬間、夢は目標に生まれ変わります

これも、中川さんの言葉を引用して、ご説明しましょう。

この夢を諦める日付を、だが私もこれを実践した。会社を辞めた理由については、あまりにも残業が多くしんどかったことと、仕事なんてものは、所詮は好きでもないオッサンの出世のためだと気付いたからだ。

(中略)そして、自分が何をやりたいのかはよく分からないが、「一人で仕事をして生きていく」ことだけは決めた。

(中略)実際に辞めた後、まるで専門性もない文系学部卒・広告代理店出身者が一人でできることなど、ライターぐらいしかない。

(中略)その時に決めたのは、『35歳までに専門分野を持つこと。それがないのであれば、会社員に戻るであった』

 

中川さんが夢を諦める日付を35歳までと決めたのには、しっかりとした根拠があります。

それは、中川さんの仕事であるフリーライターという職種と深く関わっているんです。

まず、フリーライター界は、若者が有利なんですよ。

フリーライターを雇う編集者にとっては、若い人が使いやすいんです。その理由は、ベテランには頼めない無茶な仕事も頼めるからです。

だから、桁違いの優秀なライターは別として、仕事を貰うという観点から考えると、若者、新人のほうが有利なんですよ。

そこで、中川さんは考えました。自分が歳を取ってからもフリーライターでいるためには、専門分野を身につけなければいけない。

そうでなければ、自分がベテランと呼ばれるようになった時、今のように新人、若手ライターに仕事が流れて行くようになってしまうだろう。中川さんは、そんなふうに考えたわけなんです。

いかがでしょうか?冷静になって自分の仕事を把握して、自分がいる業界を研究する事が大事という事ですね

 

夢も目標もないと嘆くあなたにエールを贈りたい!

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こんな事を書いて行くと、必ず『夢も目標もない人はどうしたらいいんだよ!』と、訴えて来る人が出て来ます。

要するに、フリーランスとしても売れなかったし、今さら会社に戻る事もできない。そんな絶望状態の人は、『夢も目標も無いんだよ!』と愚痴りながら、安い酒でも飲むしかないと思うんです。

あなたは、もしかしたら、独身で、しかも、40歳、50歳なのかもしれない。または、前の職場で異常なパワハラ、いじめを受けてもう二度と就職したくない、かと言ってフリーランスとして売れたいという気もおきない。そんな状態なのかもしれません。

はっきり言って、ヤケになっているんじゃないですか?でもね、ご安心ください。

当ブログは、夢も目標もない人に向けて書いています。なぜなら、夢も目標も無い人が貧困状態になってしまうからです。

解決策は簡単じゃないと思います。でも、一つ言える事は、人と繋がって行くこと。

またか?!と言われるかもしれませんが、それぐらいしかありません。

「自分はコミュ障なのでぇ~」とか言っている人は、たとえ一言も喋れなくても人が集まっている場所に来い!と言いたい!

それ以外に、俺(私)達のような不器用+小心者が生き残る方法があるのでしょうか?

夢を諦める日付を決めて、目標をつくること。そして、夢も目標も無いなら、どんどん人に会いにいくこと。

この2つを実践して行きましょう。共に生きて行こうではないか?