お金がない若者へ、「隠居」と「ほぼニート」思想を身につけよう!
素晴らしく面白いブログを発見しました。
うさぎさんが運営する、30歳からの敗者復活戦というブログです。
とくに、上記の二つの記事は、魂の叫びを感じます。
詳しい内容は、ぜひ記事を読んで頂きたいのですが、簡単に説明すると、こんな感じ。
うさぎさんは、現在、派遣切りにあって、ほぼ無職状態。
派遣で働いていた時、月16万円稼いでいた。しかし、住民税は払えていない状態だったので、役所に相談して、月1万円払う事になった。
それで、とりあえず一安心と思ったら、ある日、役所から通知が来る。
通知の内容は、九日間の猶予(ゆうよ)を与えるので、それまでに72,000円+サラ金並みに高い延滞金を払え、というものだった。
うさぎさんは、心から叫ぶ。
この国は、30歳無職を本気で殺そうとしているんじゃないか?!あまりにも料金が高すぎる!
他にも、年金、消費税など、お金のかかる問題ばかりが脳裏を過り、死にたい気持ちになってしまう。
どうでしょうか?以上がうさぎさんのブログ記事の内容、というか、心の叫びですね。
この問題は、はっきり言って、他人事じゃないんですよ。
うさぎさんの記事のコメントには、予想通り、「自己責任論」と「30歳は若者じゃない」という批判で溢れているようです。
が、当ブログでも何度も書いて来たように、今は誰が見ても、不景気です。
なので、6人に1人が子供の貧困、4人に1人が年収200万円以下の非正規労働者の時代に突入しているわけなんですよ。
これは、うさぎさんの個人的な問題じゃない。間違いなく、社会の問題、貧困問題なんです。
個人の力では限界がある。
もし、この記事を読んでいる人の中に、うさぎさんと同じような状態の人がいたら、お伝えしたい。
「自己責任論」は50%でいい。100%自分の責任にする事はありませんよ、と。
やっぱり、住民税に72,000円払うのは、どう考えても高いですよ。平均的な年収を稼いでいる人達だって、高いと思うはずです。
ただ、本当に悔しい事だけど、社会の構造や政治が変わってくれるまで、待っている時間はありません。
うさぎさんや私のような低所得者には、「明日、生きて行くためにどうするか?」という問題が最重要課題だからです。何かが変わってくれるまで、待っている余裕はない。
どうすれば、いいのでしょうか?
そこで、私から提案です。今、私達が出来る最も簡単な解決策は、価値観、考え方を変える事なんじゃないでしょうか。
もちろん、自分はガンガン稼ぎたい。これから年収を上げて行くつもりだ、と言うのなら、それでもいい。
けれど、「競争社会に疲れた」、「会社の人間関係に疲れて、うつになりそうだ」という状態なら、今から提案する事を参考にしてほしいと思います。
キーワードは、「隠居」と「ほぼニート」という生き方です。
この提案は、けっこう現実的だと思っています。
隠居とほぼニート思想を身につけよう!
私は最近、思うんです。
低収入な人達だけでなく、現代で働くすべての人は、「隠居」と「ほぼニート」思想を身につたほうがいいのではないか、と。
「隠居」と「ほぼニート」思想とは、低収入でも楽しく生きて行く方法を目指す価値観の事です。
今、ガッツリと働いている人でも、「人生の休暇」として、期間限定の「隠居」と「ほぼニート」を味わってもいいと思うんですよ。
この生き方をすでに実践している代表的なお二人を紹介しましょう。
「20代で隠居」を書いた大原扁理さんと「ニートの歩き方」を書いたPhaさんです。
- 作者: 大原扁理
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ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法
- 作者: pha
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このお二人の生き方は、今後、ますます参考になって行くと考えているんです。
「20代で隠居」の表紙には、こんな事が書かれています。
ひきこりじゃない、フリーターでもない、究極の遊び人生「隠居」ご提案!文句なし!
・・・私にとって、贅沢は遠くの友人みたいなもの。ホームレスが世捨て人なら、隠居は世離れ人。都会の誘惑とは意識的に距離を置き、完全には捨てない。ここがポイント。
二十歳過ぎたら、人生は引き算で、周囲のモノも人との付き合いも削ぎ落とし、わが生活の快適と気楽さだけをめざす週休5日制。
これはひとつのライフスタイル。21世紀版都市型隠居なのだ。
phaさんも、「ほぼニート」として、大原さんと似たような生き方をしています。
年収で言うと、お二人とも100万円ぐらいではないでしょうか。
社会が低収入な若者を生む構造になっているなら、社会に改善を求めつつ、同時に低収入でも楽しく生きる方法を先輩達から学んで行く。
そんな価値観が今の私達に必要なのではないでしょうか。
ちょっと、考えてみてください。
共に、自分の価値観を臨機応変に変えて行こうではないか?!