ニートが生きるために親と仲良くなる方法
世の中に起きる事件の中で、世間一般の人達はちょっと気にするぐらいなんだけど、自分だけは物凄く敏感に反応してしまうニュースってないですか?
今、世間のニュースでは原発の事だったり、経済発展だったり、福祉の問題だったりが話題になっています。
が、僕が最も反応してしまうニュースって、それらの定番ネタじゃないんですよ。
もちろん大事なんですけど、気になる事、ナンバーワンじゃない。
僕が一番、気になってしまうニュース、それは『家でひきこもっていた少年が母親と口論になり、少年が母親をなぐり殺してしまうという事件が起きました』というニュースです。
まぁ、最近は出なくなりました。でも、みんなが忘れた頃に、「ひきこりが親を殺してしまった」系の事件って出て来るんですよ。
僕のような心の虚弱体質さんやニート、そして、もろに同じ立場のひきこもり達は、「うわー、やっちまったかぁ~」と叫び出したくなってしまうぐらい、自分の問題として受け止めるんじゃないでしょうか。
心の虚弱体質さん達は、他人事じゃないから、無視する事は出来ないんです。
もしかしたら、親を殺してしまったひきこもり少年は、自分だったかもしれないと想像してしまうんですよ。
まぁ、僕は一般的なひきこもりじゃありません。
一応、フリーライターをやっていて、貧乏生活しながらなんとか生きています。
だから、「おまえにひきこもりの気持ちが解るのか?ニートの気持ちが解るのか?」と、お叱りをうけるかもしれない。
もちろん、全部じゃない、全部わかるのは無理かもしれない。
でも、僕はさっきも書いたように心の虚弱体質さんなので、今後、仕事に疲れて、うつになって、ひきこもってしまう可能性だってあるんです。
いや、ひきこもりに絶対にならないなんて人はこの時代にはいないんじゃないでしょうか。
考えてみてください。今、うつ病は現代病と言われているし、未だに自殺者は三万人近くいる。
そんな時代に生きている僕らは、言わば、ひきこもり予備軍、ニート予備軍と言ってもいい。
むしろ、「自分は絶対にひきこもりにならない」と、思っている人ほどひきこもってしまう可能性が高いと僕は思うんです。
だから、当事者意識を持つことは無理かもしれないけれど、知る事を諦めちゃいけない。
「少年はどんなふうに親とコミュニケーションをしたらよかったのか?」
この問いかけの答えをじっくりと考えなければいけません。
前の問いが、貧困の問題、ニート増加の問題を解決するために必要不可欠です。
一つ一つ考えて行きましょう。
ここで、心が敏感な人は、「ちょっと待てよ、親のほうに何か要求しなくていいのかよ!」と、思った方もいるかもしれませんね。
僕が前に書いた問いかけは、少年だけに要求するもので、親に要求していないんです。
もちろん、ひきこりを非難するだけではなくて、親も変わらなければダメです。
ダメなんだけど、親側の態度が変わる事を期待しないほうがよいというのが、僕の考えです。
と言うのも、親に限らず、すべての人間関係に言える事ですが、人に期待しても期待通りにはなりません。
これ重要です。親を変えようとするんじゃなくて、自分が変わるんです。
ただ、「じゃあ、さっさと実家から出てね」ってことじゃありませんよ。
それが出来たら苦労しない。なので、方法は別にあります。
オススメなのは、「時間稼ぎ」です。
すぐに実家から出れない。
だったら、実家になるべく住むしかない。
でも、親は「早く就職して!」、「お母さんは恥ずかしい」とかムカつく事を言って来るでしょう。
そんな時は芝居してください。
本心じゃなくていいので、「うん、わかった、俺、就職するよ」とウソをついてください。最後にニッコリ笑って、「ありがとうね」と言うと効果抜群です。
本当は超ムカついているんだけど、嘘でいいんです。
つまり、時間稼ぎをするんですよ。
「えー、そんな芝居みたい事するの嫌だよ!」と思うかもしれませんが、そこは芝居の練習をしてもらいたい。
親を殺して、殺人者になるより、よっぽどいい。
対人恐怖症などで、外に出れないんなら、外に出る努力よりも、家の中でいかに生きるかを考える努力のほうが大事です。
つまり、芝居でいいので親と仲良くするんです。
「ありがとう、俺、目が覚めたよ」と言いつつ実家に居座る作戦です。
まずは、この作戦を実行に移してみてください。
ただ、この作戦を長い事やっていると、親が「こいつ嘘ついてやがるなぁ!」と気づき始めて来ます。
そうなって来ると、次の作戦です。長くなったので、次の作戦はまた次回に書きたいと思います。
全国のひきこもりの皆さん、心の虚弱体質さん達、芝居して生きて行きましょう。