生きづらさからの脱出方法を学んだ日、Phaさん、大原さん、鶴見さんのトークイベントに行って来た
12月6日に下北沢B&Bで開催したトークイベントに行って来ましたぁ~
「持たない幸福論」のPhaさん、「20代で隠居」の大原さん、「脱資本主義宣言」の鶴見さんという豪華な3人がゲストです
Pha さん、大原さん、鶴見さんのトークイベントに来ています!(^o^)/
楽しみぃ~(^^ゞ pic.twitter.com/Hx3S6d3fam
— 浅野健太郎 (@billywilder8) 2015, 12月 6
トークイベントのテーマは、直球です。
「それぞれの生きづらさの脱出法」
うん、これは、参加したくなりますよね?
当ブログのテーマである『貧困問題』と『生きづらさ問題』は兄弟のように繋がっています。
人が貧困に落ちてしまうのは、そこに生きづらさがあるからです。
それは、給料が少なくて生きづらいのかもしれないし、コミュニケーションが下手で生きづらいのかもしれない。
いずれにしても、何らかの生きづらさが邪魔をして、貧困に落ちてしまうのは間違いないわけです。
そんな現代に蔓延(はびこ)る生きづらさにゆるく向い合い、脱出に成功しているのが今回のトークイベントのゲストである御三方なんです。
三人を知らない方は、こちらをご覧ください↓
Phaさん
1978年生まれ。京都大学総合人間学部に入学するも、オンボロ学生寮に入ったことで足を踏み外す。
大学を6年かけて卒業し、社内ニート的なサラリーマンを3年くらい続けたあと、2007年にTwitterとプログラミングに出会ったのをきっかけに会社を辞め、それからは定職に就かずにふらふら過ごしている。
ブログは月間5万~、10万のページビューを持つ。パソコンやネットが好きな人が集まって暮らすシェアハウス「ギークハウスプロジェクト」発起人。Twitter Bot 作成スクリプト「EasyBotter」作者。
できるだけ働かずに生きていきたいがモットー。
大原扁理
愛知県生まれ。高校卒業後、3年間ひきこもり、海外一人旅を経て、現在隠居5年目
ホームレスが世捨て人なら、隠居は世離れ人。 都会の誘惑とは意識的に距離を置き、完全には捨てない。ここがポイント。 二十歳過ぎたら人生は引き算で、周囲のモノも人との付き合いも削ぎ落とし、 わが生活の快適と気楽さだけをめざす週休5日制。 これはひとつのライフスタイル。 21世紀版都市型隠居なのだ。
(本文引用)
1964年 東京都生まれ フリーライター 最新刊は、『脱資本主義宣言──グローバル経済が蝕む暮らし』。新潮社のページでは著者インタビューや内容の一部が読める
生産や消費や成長を押しつけてくる、この「経済の仕組み」に反対。少なく稼いで、稼ぎを公平に分けて、のんびり生きていける社会に賛成
どうでしょうか?プロフィールを見ただけでも、3人が生きづらさ脱出の方法を熟知している事が解りますね。
「脱生きづらさの方法を知るために、3人の意見を聞いてみたい!」と、思った僕は、トークイベントのチケットを早めに購入し、当日を楽しみにしておりました。
イベントは、「頑張らない!」をテーマに、大原さんの食生活のお話しから始まりました。
食費が高い世の中が生きづらさを生んでる問題
『20代で隠居』のポストカード貰ったよぉ~、やったぁ~(^o^)/ pic.twitter.com/7YfPAKC6ZT
— 浅野健太郎 (@billywilder8) 2015, 12月 6
人はみんな、食事をしないと生きていけません。だから、生き歳生きるすべての生き物は、食料を取りながら生きているわけです。当たり前ですね。
しかし、食費ってバカにならない。食は毎日取るものだから、お金がかかる!
なんとかして、食費を安くしたいと誰もが思います。でも、だからって、毎日、すき屋とかはなまるとかだと味気ないし、何より栄養に偏りが出て、健康に悪い気がする。
この問題を斬新なアイディアで脱出しているのが、「20代で隠居」の大原さんです。
ズバリ、野草を食べる生活です。
はい、そうです、公園とか道に生えている食べれる野草を取って来て、食べているんですね(笑)、以前、当ブログの記事でも紹介させて頂きました。
最強のミニマリスト発見!大原扁理氏「20代で隠居」を読んで、生きづらさから脱出せよ! - 脱貧困ブログ
イベントは、大原さんの野草トークから始まったんです。
個人的に、お話しを聞いてオススメなのは、ぎんなん、イタドリ、ヨモギです。
ただ、中には、毒があるものがあるので、しっかりと調べてから食べましょう、と大原さんは仰っていました(笑)
野草トークはかなり熱く語っていたので、ツイッタ―で大原さんに野草について質問すると答えてくれるかもしれませんよ。
Phaさんと大原さんの違いから解る孤立の価値観
Pha さんにサイン貰いましたぁ~
ありがとうございます。可愛い!(笑) pic.twitter.com/JX9UG4FJS2
— 浅野健太郎 (@billywilder8) 2015, 12月 6
ゆるく野草トークで盛り上がった後、鶴見さんの司会でイベントは進行して行きました。
で、進行して行く中で、「Phaさんと大原さんの違い」についての話しになったんです。
これは興味深いテーマですよね?
お二人とも「必要最小限な生き方」をする事で、生きづらさを脱出しようとしている事が共通している部分です。
Phaさんは、本やブログ記事などを見ると、ネット、ブログなどの収入で年収100万円ぐらいの稼ぎである事が解ります。
また、大原さんもプロフィールにあるように週休5日制なので、phaさんと同じぐらいの年収か、それより少し下である事が解りますね
なぜそれで生活が出来るのか?、というと、お二人の支出が少ないからです。
大原さんの本には、一ヶ月の生活費は7万円台である、と紹介されていますし、Phaさんも物欲がありません。
このように、生きづらさを脱出する方法として、Phaさんの本のタイトルにあるように、「持たない」生活、幸福を求めて生きて行くのが重要なんですね。
しかし、そんな二人にも違う部分があるんです。それは、人とのつながりを重要視しているか、どうかというポイントです。
これは、Phaさんと大原さんの本から引用してみましょう。
結局、「人とのつながり」が豊かで充実していれば、「暇つぶしにやること」と「最低限のお金」は自然に後からついて来るものだ。
どうでしょうか?これがPhaさんの意見。次に、大原さんの意見です。
よく「来るものは拒まず、去るものは追わず」と言いますが、私の場合は、ちょっと違います。
来るものは適当に拒み、去るものは追いません。つき合いは、非常に悪いです。
自慢じゃないが、遊びの誘いはばんばん断ります。
メールが来ても、なんなら返事も出しません。
そもそも始めから人に近づかない。野良猫のようにめちゃめちゃ距離を取ります。
やっぱり、お二人の意見は、真逆のように感じますね。
ここで出て来るのが、「大原さん、寂しくないの?孤立してない?」というシンプルな疑問です。
Phaさんがシェアハウスに住んだり、居場所づくりをするのも、「孤立」を避けるためですよね。
でも、この疑問に対する大原さんの返答がカッコ良かった。
「孤立の度合いが違うと思います。何が孤立なのかを世間の価値観で考えるんじゃなくて、正解を自分で作る事が大事だと思います」
いやぁ~、これは、なかなか痺れる言葉でしたよ。僕は30代になって、孤独と疎外感はまったく別の感情だと思うようになりました。大原さんはその事をしっかりと理解していて、隠居の生きざまを見たような気がしました!
カッコ良かった!
自分のためだけだと、やる事が無くなる
恥ずかしながら、今回のイベントで始めて知ったんですが、Phaさんの「ニートの歩き方」、「持たない幸福論」は、鶴見さんの本に大きな影響を受けているようなんです。
イベント中に紹介された「檻のなかのダンス」や「完全自殺マニュアル」はぜひ読んでみたいと思いました。
偶然、来ていた友人にさっそく「脱資本主義宣言」を借りました。
そんな鶴見さんがイベント中に発言した言葉で、印象に残っているのが、この言葉です
「自分のためだけだと、やる事が無くなる!」
これは、生きづらさ脱出の名手ならではの発言だと思うんですよ。
鶴見さんは、こんな事も仰っていました。
「僕は農業もやっているんです。でも、ただ楽をするだけだったら、農業なんてやらないほうがいいと思います。
本当に楽をしたいならお金を稼いだ方がいいんですよ。でも、それだと行き詰る。
どこかで、社会をよくしたいと言いたくなるんですよね。自分のためだけに生きているとやる事が無くなるんです」
自分のためだけだと、やる事が無くなる。これは、生きづらさ脱出のヒントですね。
Phaさん流、生きづらさ脱出の方程式
今日使った資料です pic.twitter.com/OMtaTVYJgO
— pha 新刊『持たない幸福論』発売中 (@pha) 2015, 12月 6
上の図は、Phaさんがイベント中に紹介してくれた図式です。
イベント中に「そもそも価値観が一つしかないと思ってしまう事が生きづらさを生んでいる」という話しが出て来ました。
そこで、出て来たのが上の図式なんですよ。僕はPhaさん流、生きづらさ脱出の方程式と名づけました(笑)
ちょっとだけ頑張ろうと思って、頑張ってみたら、疲れた。
そして、ついに、もうだめだと追い詰められたら、遠慮なく休む。
人生はこの繰り返しでいいのではないか?という事ですよね。これは、物凄く気が楽になりました(笑)
皆さんもぜひ参考にしてみてください。
尚、これについてphaさんが自身のブログで語ってくれています。
そちらも参考にしてくださいね↓
「もうだめだ」と「もうちょっとだけ頑張ろう」の繰り返し - phaの日記
生きづらさを脱出するために役立つ本
イベントの最後に3人のゲストの方が紹介する「生きづらさを脱出するための本」を紹介し合う企画がありました。
ぜひ、皆さんにも知って頂きたいので、ご紹介しますね
大原さんのオススメ3冊
- 作者: 群ようこ
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2015/08/07
- メディア: 文庫
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- 作者: トーベ・ヤンソン,冨原眞弓
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1999/07
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 79回
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- 作者: 新井満
- 出版社/メーカー: デコ
- 発売日: 2012/05/25
- メディア: 単行本
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Phaさんのオススメ3冊
- 作者: 橋本治
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2014/07/10
- メディア: 文庫
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- 作者: 山田風太郎
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2011/11/02
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 18回
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私は魔境に生きた―終戦も知らずニューギニアの山奥で原始生活十年 (光人社NF文庫)
- 作者: 島田覚夫
- 出版社/メーカー: 光人社
- 発売日: 2007/09
- メディア: 文庫
- 購入: 12人 クリック: 161回
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Phaさんは、恋愛、死、極限状態をテーマに本を選んでいます。
今日使った資料です2 pic.twitter.com/DMQjqCojDy
— pha 新刊『持たない幸福論』発売中 (@pha) 2015, 12月 6
上の図式が参考になりますよ
鶴見さんのオススメ3冊
- 作者: サルトル,伊吹武彦,窪田啓作,白井浩司,中村真一郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1971/01/30
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 27回
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- 作者: 寺川博典
- 出版社/メーカー: 学会出版センター
- 発売日: 1989/05
- メディア: 単行本
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現代社会の理論―情報化・消費化社会の現在と未来 (岩波新書)
- 作者: 見田宗介
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1996/10/21
- メディア: 新書
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見田さんの本は、Phaさんも熱くオススメしていましたぁ~
いかがだったでしょうか?
なんか物凄く長文になってしまった(笑)
共に、生きづらさから脱出しようではないか?!