脱貧困ブログ

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老後が不安で仕方がない人へ、藤田孝典氏「下流老人」を読んで、一億総老後崩壊時代に備えよ!

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by:Kamil Porembiński

老後が不安ですか?、心配ですか?

こんなふうに質問されて、「いいえ、不安でも心配でもありません」と答えられる人はどれだけいるでしょうか?

おそらく20代の若い人でも、「老後の対策はバッチリです、任せてください」と、胸を張って答えられる人はいないでしょう。

なぜなら、今や老後がもたらす貧困問題は、日本全国の問題に成りつつあるからです

今、20代、30代の世代は、老後の貧困をすでに覚悟しているように感じます。

それは、そうですよね?将来、年金はどうやら貰えない。もし貰えたとしても雀の涙で、とても暮らして行けるレベルじゃない。

今後、ますます少子高齢化が進み、働い手がいなくなり、経済が低迷して行くのは目に見えています。

そんな暗い社会が待ち構えている事を今の若い世代は、感覚的にキャッチしています。

テレビやネットなどで嫌でも情報をキャッチしてしまう現代において、老後の貧困問題はもはや見て見ぬふり出来ない大きな問題となってふくれあがっているという事です。

ある意味、20代、30代がシェアハウス、ミニマリスト(必要最小限主義者)を好むのは、暗雲立ち込める老後の貧困問題に対する無意識の対策なのかもしれません。

どうすればいいのでしょうか?

僕らは、ただ指をくわえて、貧困がもたらす一億総老後崩壊社会が来るのを待つだけなのでしょうか?

 

いいえ、違います。対策はあるんです

最近、老後の貧困問題をテーマにした良書が販売されました。

NPO法人ほっとプラス代表・藤田孝典さん『下流老人』です。

下流老人 一億総老後崩壊の衝撃 (朝日新書)

下流老人 一億総老後崩壊の衝撃 (朝日新書)

 

 この本の中には、今後、自分達がどんな対策を取って行けばいいのか?という疑問の具体的な答えが書かれています。

藤田さんを知らない方は、こちらをご覧ください↓

藤田孝典の記事一覧 - 個人 - Yahoo!ニュース

ぜひ、今日は、この本を参考書にしながら、近いうちにやって来る一億総老後崩壊社会にどんな対策をして行けばいいのか?を考えて行きましょう。

 

このまま行けば老後はどうなる?

実は、この本の表紙に書いてあるキャッチコピーを見て、僕は一瞬、買うのをためらいました。

表紙には、こんなふうに書いてあるんです。

年収400万円でも将来、生活保護レベルの暮らしに!?思い描いた老後は、もうこない!?では、何をすべきか?

今、皆さん、心の中で、「えぇ~、そんな怖い現実知りたくねぇ~、知らないままでいいよ!」と、思われた方もいるんじゃないでしょうか?

解ります、僕も同じように感じて、「ちょっと読むの怖い!」と、感じた一人です(笑)

なので、一瞬、買うのをためらってしまったわけですよ(笑)

でもね、冒頭にも書いたように、この本の素晴らしいところは、今すぐ出来る対策が書かれている事なんです

怖がらないで、しっかりと向き合って行きましょう。

そのためには、まず現在の状況をしっかり知る事です。現在の貧困状態がどうなっているのかを知ってはじめて具体的な対策を考える事が出来ます。

まずは、表紙に書かれている年収400万円でも将来、生活保護レベルとは、どういう事なのか?何でそんな事になるのか?を知って頂きたいと思います。

 

年収400万円でも将来、生活保護レベル?なぜ?

これは引用しながら、説明して行きます。

最初は、やはり年金の問題から考えて行きましょう。

 

高齢者になり会社を退職すれば、収入は自ずと「年金」に頼らざる得なくなる。

では実際に、どれほどの金額がもらえるのか?

内閣府の「平成26年版高齢社会白書」によれば、自分たちが将来世帯で受け取れると思う年金額は「月額10万円~20万円」だと思っている人々が多い。

「10万円くらい」が19・8%と最多で、次いで「15万円くらい」が19・1%、「20万円くらい」が16・2%となっている。

これらは概ね妥当な回答であり、実際に20万以下で暮らさざる得ない高齢者世帯が多数を占める。

つまり、現在の働く世代が高齢者になった際、大部分の人が「相対的貧困」層か生活保護基準レベルの年収しか得られないのだ。

 

なんだか「はぁ~」と、溜息をつきたくなりますよね。

ちなみに、相対的貧困を知らない方は、こちらをご覧ください↓

相対的貧困率とは何か:6人に1人が貧困ラインを下回る日本の現状(小林泰士) : BIG ISSUE ONLINE

次に、もっと具体的に考えて行きます。

 

たとえば、現在(2015年時点)65歳の人で20歳から60歳まで40年間(480か月)厚生年金保険料を払ったとする。

仮に、年収が(現在の給与所得者の平均年収である約)400万円超えており、平均月給与38万円だったとしても、年間の合計支給額は約198万円で、月に直すと約16万5000円しかもらえないことになる。

(中略)要するに、一般水準の給与をもらっていても「老後にもらえる年金額は月20万円を下回る」ということだ。

しかも忘れてはいけないのは、年金受給者には課税や保険料微収がある。

実質の手取り金額は数万円減少することが確実である。

 

どうでしょうか?なんとなく予想していましたが、具体的な数字を目の当たりにすると、よりリアルに老後の貧困を感じる事が出来ますね。

次は、いよいよお待ちかねの対策についてご説明して行きます。

 

一億総老後崩壊社会を防ぐために! 

【対策編】

その1・生活保護を正しく知っておく

これは、当ブログも前から訴えて来ました。

とくに、生活保護は生活の一部をまかなうもの、という知識は知っておくと強い対策になります。

ぜひ、以前に書いたこちらの記事をご覧ください↓

kentaroupeace.hatenablog.com

kentaroupeace.hatenablog.com

  

その2・プライベート・コミュニティを充実させる

藤田さんは、こんなふうに語っています。

「プライベート・コミュニティ」を充実させておくこと事も、下流化を防ぐ手段となる。

プライベート・コミュニティとは、個人レベルでつくる相互扶助のためのコミュニティだ。

高齢期に孤立する前に、なるべく多くの人と助け合いの関係を築いておければ、生活困窮になってもさほど苦しくはならない

生活を支え、豊かにするものは、お金などの物質だけのものとは限らない。

これは、当ブログが始まった時から、ずっと訴えて来たゆるいつながりです。

ぜひ、以下の記事を参考にしてください↓

kentaroupeace.hatenablog.com

kentaroupeace.hatenablog.com

  

【心理編】

その1・プライドをとっと捨てる

これも藤田さんのコメントを引用します。

個人のプライドを捨てて、目に見えない制約から自由になる事が必要だ。

人様の世話にならない事が美徳だと思っている方は、その意識を変えてほしい。

社会福祉では、一般的に自立を「経済的にひとり立ちしていること」とは考えない。

そんな一面的な狭い範囲で自立を語らない。

そもそも、すべての人々が何かに依存し、それゆえに生活を維持できている。

その「依存する部分がどこか」によって議論になったりならなかったりしているだけで、その内容は人それぞれだ。

 

この感覚も凄く解ります。この問題はぜひ、僕の友人のホームレス小谷氏を知ってほしいと思います。

プライドを捨てると小谷さんのような生き方が出来るんです。

ぜひ、こちらの記事をお読みください↓

kentaroupeace.hatenablog.com

 

いかがでしたでしょうか?

「下流老人」に書いている当ブログが主張してきた共通の対策をご紹介して来ました。

この本には、他にも具体的なデータから考え出された対策がたくさん書かれています。

気になった方は、ぜひ読んでみてください!一家に一冊の本です。

藤田さん、ご本人が書いた下の記事も勉強になります。ぜひご覧ください

なぜ日本の高齢者はこんなに貧困なのかー『下流老人』を発表して思うことー(藤田孝典) - 個人 - Yahoo!ニュース

新幹線火災事件と高齢者の貧困問題ー再発防止策は「貧困対策」ではないか!?ー(藤田孝典) - 個人 - Yahoo!ニュース

共に老後の貧困対策を実行して行こうではないか?!